福岡市のJR博多駅の博多口駅前広場で11月21日から12月25日(木)まで、「クリスマスマーケット in 光の街・博多」が開催されている。“博多駅から5秒で出会えるヨーロッパ”をテーマにしているように、イルミネーションのゲートをくぐり抜けると、ヒュッテと呼ばれるおとぎ話に出てくるような木の屋台がずらりと並び、光のツリーを取り囲んでいる。
「クリスマスマーケット」とは、ドイツで誕生し、フランスや北欧など各地の街の広場でクリスマスの準備をするために開かれる伝統的な催しで、ヨーロッパでは冬の風物詩として定着している。同イベントは博多の地元企業の有志が集まり、「ヨーロッパの空気ごと福岡で体感してもらいたい。そして、たくさんの人に愛される博多の新しい冬の風物詩を作りたい」という願いを込めて始まった。1回目の2013年は約130万人が訪れ、2回目となる今回は、開催4日目で前回の総来場者数を上回る大盛況だという。
出店数が前回に比べ約2倍となったヒュッテでは、ヨーロッパから直輸入した職人手作りのクリスマスグッズ、伝統的なクリスマス菓子、キャンドルやスノードームといったクリスマスの準備には欠かせないアイテムを取り扱っている他、地元作家によるクリスマスをテーマにしたアクセサリー、雑貨などが販売されている。さらに、ビールやシャンパン、焼きソーセージ、シュニッツェル、ドイツ風揚げ菓子などヨーロッパのグルメも出来たてを楽しめる。アルコール類の中で一番人気は、オリジナルマグカップで飲む「グリューワイン」(カップ代込み1000円)。シナモンなどのスパイスが入った特製のホットワインで、赤ワインの優しい甘さとスパイスの香りが体を温めてくれる。
ステージイベントは1時間に1回、音楽やダンスのライブが行われ、地元ミュージシャンや高校の吹奏楽部、ゴスペルクワイアなどがクリスマスソングを中心に演奏する。また、12月20日(土)には、イルミネーションの中で1組のカップルが結婚式を行う、ホテル日航福岡とのコラボ企画「光の挙式2014」が開催される。
家族や友人、恋人とともに、気軽に駅前で、幻想的なイルミネーションに彩られる“ヨーロッパのクリスマス”を満喫してみてはいかがだろうか。【福岡ウォーカー】