佐賀県は、セレクトショップのビームスとのコラボレーション企画として、“ニューススタンド型のセレクトショップ”STAND SAGA(スタンド サガ)をオープンした。
同店は移動型の仮設店舗で、いわば“新しいタイプのアンテナショップ”。12月7日(日)まで銀座ソニースクエアで開催する。佐賀県は、県の魅力をアピールするために、同県が誇る文化、技術、味を、ビームスが得意とする“オシャレ生活雑貨”などに取り入れて、新しいライフスタイルを提案していく。
佐賀県の情報を発信する事業FACTORY SAGA(ファクトリー サガ)は、「コラボ県 はじめます」とうたっているように、企業やブランドなどと、商品の開発やイベントを実施。今回を含め8件のコラボレーションが実現した。コラボレーションをするメリットは、協業する企業の顧客に佐賀県の良さを直接伝えられるという。客を“待つ”のではなく、自らか“行く”という「肉食系PR」が佐賀県のスタイルのようだ。一方のビームス創造研究所は、1年ほど前から地域活性化に着手。アパレル界ではすでに実績のあるセレクト力で地域の魅力を再発見し、プロデュースしているという。その両者の思いが重なり今回の形ができあがった。
会場には移動型のセレクトショップ「STAND SAGA」が置かれ、佐賀県のご当地グルメや雑貨などを販売。おすすめのグルメは、ご飯の上に佐賀牛、生野菜、半熟卵をのせた「佐賀牛シシリアンライス」(500円)と、“ミンチ天”をはさんだ「ミンチ天バーガー」(250円)で、どちらもご当地グルメとして有名とのこと。
他にも、これまでの有田焼の雰囲気を一新するオシャレな豆皿や、紙を使用しない肥前吉田焼のセラミックコーヒーフィルターなどの生活雑貨も陳列。佐賀県民なら誰もが知るアイスクリーム「ブラックモンブラン」がデザインされたiPhoneケース、パスケースなどは、ビームス創造研究所、シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義(みなみまごえ かずよし)氏の一押しの品だ。
南馬越氏は、「たくさんの佐賀県の品を見せてもらい、ターゲットとする30代の女性に合うものをセレクト、プロデュースさせていただいた。“ブラックモンブラン”はロゴの配色やデザインも抜群!自信作です」と笑顔でコメント。「FACTORY SAGA」のプロジェクトリーダーを務める金子暖(かねこ だん)氏は「ここへいらっしゃる皆さまが佐賀県のバイヤーだと思っています。良いと思って手に取ってもらった品が実は佐賀県のものだった。そんなふうにして佐賀の魅力に気づいていただけたら」とプロジェクトへの思いを語った。佐賀県の魅力に触れられる良い機会が広がっている。【東京ウォーカー】