“ラムネの湯”とも呼ばれる炭酸泉を取り入れた銭湯が増えている。健康増進や美肌に効果があるされているのが炭酸泉である。医療の分野でも注目されており、特に血行促進の効果があると言われている。
炭酸泉とはその名の通り、炭酸ガスが溶け込んだ温泉のこと。炭酸泉に入ると、湯に漬かっている部分だけが赤くなり、血流が良くなっているのが分かる。炭酸ガスが皮膚から直接取り込まれ、血管を拡張する作用を発揮するのだ。
この炭酸泉は濃度が高いほど効果も高くなることが明らかになっており、スーパー銭湯でも高濃度炭酸泉がブームとなった。それがさらに進化を遂げ、高濃度炭酸泉は付加価値の時代に突入。
炭酸ガスを溶かす水をナノ水にした「ばんやの湯」(千葉・保田駅)や、高濃度炭酸泉に美肌効果のある死海の塩を溶かした「湯乃市 藤沢柄沢店」(神奈川・藤沢駅)など、趣向を凝らした風呂が増加している。また、炭酸ガスが抜けやすいことから小さな浴槽で炭酸泉を行う施設が多いが、メインの風呂を炭酸泉にした竜泉寺の湯 横濱鶴ヶ峰店(神奈川・中山駅)は、朝6時から炭酸泉目当ての客が続々と訪れる。
冬の体の冷えを、高濃度炭酸泉で予防してみてはいかがだろうか。【東京ウォーカー】