まるでかき氷のように真っ白! その斬新な見た目でブレイク中の「雪見鍋」は、定番レシピに食傷気味のミドルエイジこそ挑戦してみてほしい鍋だ。食べ応えがあるのにヘルシーで胃腸にも優しい。さらに、簡単に作ることができ、女子ウケも抜群というレシピも存在するという。そんな「雪見鍋」のブームの真相に迫った。
ここ数年だけでも、ピザ鍋、トマト鍋、レモン鍋など、いろいろな種類の鍋が出現したが、2014年は、伊勢エビ、マツタケ、フォアグラなどの高級食材を使用する“贅沢鍋”が注目を集めた。SNSの投稿で重要な“写真の見栄え”は最高だったものの、値段も高いため全国的に大ブレイクしたとは言いがたい。そんななか、日本人の感性を揺さぶるルックスでブームの兆しを見せているのが「雪見鍋」なのだ。
「雪見鍋」とは、とろろや綿あめなど、“白”や“雪”を連想させる食材を使用した鍋のこと。また、大根おろしやとろろといった栄養価の高い食材も使っており、近年高まっているヘルシー志向にも合致している。
「雪見鍋」の人気は、外食業界だけでなく、家庭の食卓にも進出している。ブームの火付け役となったのは、大根おろしを彫刻のように盛りつける「大根おろしアート」だ。2013年12月にきみまろっくさんがTwitterにアップした写真が話題になり、女性を中心にチャレンジャーが急増。競い合うようにネット上で作品が公開されるようになった。大根おろしは定番の寄せ鍋や白菜豚バラ鍋と相性が良いため、気軽に試せることも魅力のようだ。そこで、滅多に料理をしないアラサー男子の記者も、大根おろしアートを活用した「雪見鍋」作りに挑戦してみることに!
用意した食材は、豚バラ肉、白菜、大根のみ。味付けにはまったく自信がないので、スープは市販の寄せ鍋用スープを購入した。さっそく豚バラ肉と白菜をザク切りにして、ミルフィーユのように重ねてからスープを流し込み、約10分でベースが完成。そして、大根1本をすりおろして準備完了。
肝心の大根おろしアートだが、今回は現在公開中の人気映画をモチーフにしてみた。最初に大根おろしで雪だるまを作り、両腕を付け足し、のりを鉄アレイの形に切って目を作ったら、意外なほど簡単に完成。デートで映画を楽しんだ後にサプライズで鍋を作ってみるのも面白い。気になる味も、普通の豚バラ白菜鍋よりワンランク上! 煮込んでみぞれ状になった大根おろしもやみつきになること間違いなし。
“見て”“食べて”楽しめる「雪見鍋」で、この冬は上質なひとときを満喫してほしい。【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】
※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです