2月11日(祝)、岩手のローカルヒーロー「鉄神ガンライザーNEO」のDVD発売記念イベントが開催された。
当日、日高見アラタ役の鈴木裕樹(D-BOYS)、アラタの兄・スグルを演じた片桐仁(ラーメンズ)、多羅刹王ヒデージャ役の唐橋充、脚本・監督を担当した及川拓郎氏が登場。
「鉄神ガンライザー」は「岩手の子供たちに元気と笑顔を!」を合言葉に、2011年10月にスタートした特撮ドラマ。
3シーズンを放送した後、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のゲキレッドを演じたD-BOYSの鈴木裕樹を主役に迎え、キャストやヒーロー造形を一新した「鉄神ガンライザーNEO」を2014年7月から放送した。
今作は、会社を辞め、実家の南部鉄器工房を手伝いながら無為な日々を過ごす青年・日高見アラタ(鈴木裕樹)は、怪人から逃げてきた姫神結(加村真美)に懇願され、たたら神(製鉄の神)の化身である“鉄神ガンライザーNEO”に変身する。そして、前作で倒されたものの復活を果たした“羅刹王ヒデージャ(唐橋充)”が率いる敵と戦っていく物語。
オール岩手ロケで撮影された作品ということもあり、岩手県の名所も多数登場する。撮影に対する地元の対応も協力的で、特に決戦シーンでは龍泉洞での撮影も実現。及川監督は「営業中でよければ何時間でも使っていい、と言っていただいて。時々後ろにおじいちゃんが映り込んだりしちゃったけど」とエピソードを語った。
撮影時について、鈴木が「ずっとヒーロースーツを着て撮影していたのが大変だった」と話すと、片桐から「普通はそんなに着ないものなの?」と質問が。それに対し鈴木は「言っていいのか分からないけど…だいたい最終回しか着ないです!」と、特撮作品の秘密を明かしてしまう一幕もあった。
また、鈴木は家族が撮影の見学に来たそうで「兄貴の子供が喜んでくれてよかった」と話すと、「本当に兄貴の子供なの(笑)?」と片桐から際どいツッコミも飛び出した。
仮にシーズン2が実現したらという話題には、片桐が「兄弟二人で変身したい。スーツ一体を共有して、顔を出してる方と、顔だけ隠れてる方とか」と笑いを取ると、及川監督は「劇中に岩手の名菓などを出していきたい」と話してくれた。また、唐橋は、「その会社からお金もらってるんだろ!っていうくらい、お菓子とかポスターが登場したら面白い」と大胆な発言も。片桐は「スーツにどんどん広告を貼っていって、某アニメみたいになっちゃったりしてね!」と盛り上がる4人の掛け合いが会場を湧かせた。
作品の見所について鈴木は「チームが一丸となって、素晴らしい作品を作れたと思うし、それを全国に届けられるのがうれしい。誰に見せても恥ずかしくない出来なので、この作品をきっかけに、より岩手が盛り上がってほしい」と笑顔を見せた。
ご当地で活躍するキャラクターと言えば“ご当地キャラ”などかわいらしいキャラクターがメジャーだが、その流行に新たな風を吹かせる“ご当地ヒーロー”の活躍にも目が離せなくなりそうだ。【東京ウォーカー】