俳優、今井雅之のライフワークとも言える、神風特攻隊をテーマにした舞台「THE WINDS OF GOD」が2年ぶりに復活する。
5月1日(金)から始まる全国ツアーは今井にとって、アニキ役での卒業公演ツアーとなり、その点でも注目を集めている。
2月23日(月)、同舞台の制作発表会見が東京都内で行われ、今井の他、井戸田潤、陣内智則、なだぎ武の出演者と、演出家の奈良橋陽子が出席した。
「THE WINDS OF GOD」は、愛と平和と青春を描きながら、タイムスリップが織りなす真実の人間ドラマ。27年間の国内公演で約30万人を動員した実績を誇る。
アニキ役を務める今井は「初演からの27年間、世界中で戦争のなかった年はなかった。若い人たちにあの時代のことに興味を持ってもらいたい。特攻隊の彼らが命賭けだったように、役者として命を賭けられる舞台です」と思いを語った。
前作に続きキンタ役を務める井戸田については「前半は漫才師の話でコメディなのですが、後半は求めていた役者になり切っていてすごく良かった。だから今回もオファーを出しました」と褒めちぎった。
かつて、キンタ役を務めた宮川大輔からはビデオレターが届いた。「アニキの卒業を聞いてショック…まだまだ続けてほしかったです。『THE WINDS OF GOD』は魂のこもった芝居。最後まで熱い舞台を見せていただきたいです」とエールを送った。
その後は、歴代のキンタ役を務めた陣内智則となだぎ武が登壇。それぞれの思い出を語った。
ハリウッドでも活躍する演出家の奈良崎は「熱い思いを持ってやりたい。生きることの素晴らしさを訴えている、今井雅之の素晴らしい作品を多くの人に見てもらいたい」と意気込みを語った。
最後に今井は「この話は決して死ぬ話じゃない。一日一日を精一杯生きる、彼らの生きている喜びやエネルギーを、ラストとなる今回、しっかりと出せたらと思います」と熱い言葉で締めた。【東京ウォーカー】