【その1】劇団☆新感線35周年公演で“五右衛門vs 轟天”が激突! 強烈キャラを演じる古田新太×橋本じゅんを直撃!

関西ウォーカー

劇団☆新感線が結成35周年。今回は、劇団の看板役者、古田新太と橋本じゅんが、“石川五右衛門(いしかわごえもん)”・“剣 轟天(つるぎ ごうてん)”という、それぞれ強烈なキャラクターの当たり役に扮して激突する、ドタバタ感満載のアクション爆笑活劇だ。いつもムキムキの体を作り、パワー全開で臨んでいる“轟天”が10年ぶりに復活。2人のガチンコ対決が見ものだが、30周年では頑張りすぎてケガをした橋本、大丈夫か!?  来阪会見の冒頭から「安全面を考えつつ…」と話す、演出のいのうえひでのりに、古田がすかさず「それじゃ、おもしろくないよな」といい、うなづく橋本。会見後のインタビューでは、おバカを言いながらも、2人が新感線への信頼をベースに、求め続ける舞台への思いを語った。

Q:キャラクターについて教えてください。

古田:“轟天”はバカで変態キャラ。“五右衛門”は賢くて、スーパーわき役。最後においしいとこだけ持って行く。

橋本:変態ですが、いのうえさんから出てきたもので…。

古田:いや、あれはあなただよ(笑)。

橋本:最初、いのうえさんに『明後日までに千葉真一になってこい』って言われて、2日間考えて作ったメイク。50歳過ぎて、またやるとは…楽しみだけど不安です(笑)。

Q:芝居の中味はまだできてないんですか?

古田:できてるんですよ。

橋本:一応あるんです。

古田:でも、説明しようがないんですよ、ほんとに内容がないんで。

Q:ネタものだから?

橋本:まだパーツがごた~っとしてて。それを稽古場で動きながら、いのうえさんがおもしろいようにやっていこうかな~みたいな。だから、余裕をもって稽古に参加します。

Q:“轟天”は、また体を作り直すんですか? 前は作ってましたよね?

橋本:作ってました。今回は、無事に千秋楽を迎えることだけが目標です(笑)。

古田:オイラはまんまです。

Q:“轟天”は久しぶりだから…みんな心配してますよ。

橋本:10年ぶりですからね。

古田:いや、もう、みんな、ですよ。昨日、東京のパルコで『いやおうなしに』の本番が終わって、観に来た演出のリーダー(河原雅彦)とか三宅(弘城)くんとか、「大阪行って来るわ」って言うと、「くれぐれも橋本さんに無理をしないように」って(笑)。

Q:また無理しませんか?

橋本:いやいや、いのうえさんがさせるんです。ボクはもう、それは…って言うんですけど。

古田:「そこでブラジャーを振り回せ」って言っただけなのに、叩き付けたりするのは橋本さんですからね(笑)。

橋本:(笑)。塩梅ってことですね、塩梅。

Q:10年経ったら塩梅もわかるようになった?

橋本:それは、やってみないと…。やっぱりねぇ、場がパッとせえへんかったら…。“轟天”には、PART1でやってた“こんにゃくの術”っていうのがあるんです。どんだけ打撃を喰らっても、死なない。なぜなら、全然痛くないからだって。今回は、気持ちも体も、こんにゃくでいこうと思います(笑)。稽古中から、私生活から。

古田:こんにゃくの術で(笑)。

Q:五右衛門はどうするんですか?

古田:いや、五右衛門は動かないです。

橋本:(笑)。

古田:キャラクターのまんまです。だからオイラは稽古場から高下駄を履いて、これでは走れないし、動けないということを示して行こうと(笑)。

Q:五右衛門はすごい衣装を着て、すごいかぶりもんなのに、“轟天”は裸ですよね。

2人:(爆笑)。

古田:そこは対照的な2人ですね(笑)。

橋本:ほんとですね! でも季節がわりと夏に近いんでね、そのへんは良かったなと。

古田:暑いですね、大体暑いです。

Q:公演は大阪から始まるから、大阪でいろいろ試してみて…。

古田:そうですね。

橋本:ま、とにかく無理だけはやめとこうよ!

古田:大阪で『あ、これしんどいな』と思ったら、東京はやめます(笑)。

Q:新感線の50周年の時は、どうなってるでしょうね?

古田:もしかしたら、ジャズィーになってるかもしれないですね。もう、メタルもしんどいな、ということで(笑)。

橋本:演奏とか、してるかもしれないですね。

古田:オイラは音楽を聞いてるだけでいいな(笑)。

橋本:そこも動かない(笑)。

古田:これからトークショーが多くなるかも(笑)。あと15年でしょ。65歳と67歳。まぁ、やってないこともないかな。

橋本:60で新感線の舞台に立ってたいと思いますね、最近。

古田:あ~。

※【その2】に続く

【取材・文=ドルフィン・コミュニケーション】

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