全世界に日本料理を!“英国一家の主”日本への愛語る

東京ウォーカー(全国版)

4月からNHK総合にて放送されるアニメ「英国一家、日本を食べる」は、NHKワールドTVで全世界に向けても放送される。

原作はイギリス人フードライターであるマイケル・ブースさんが、家族と一緒に日本を旅行し、“あらゆる日本食を食べる”異色の旅行記だ。

来日したマイケルさんにインタビューを実施。日本料理への愛とアニメの魅力を語ってもらった。

日本に着いたら、まずは空港で蕎麦を食べるというマイケルさん。ヘルシーな蕎麦は、長時間のフライトで疲れた体をリフレッシュしてくれるという。

そして、一番好きなラーメンは池袋にある「がんこ総本家」だそう。さらに「恵比寿には私の中でベスト・オブ・ベストな焼き鳥屋もありますよ」と、楽しそうに語ってくれた。

来日前には“行きたい店リスト”を毎回作っているそうだ。国際的な知名度を誇る「ミシュランガイド」も参考にするが、食べログもチェックしているのだとか。

懐石料理が大好きで「明日は数年前からリストに入れて、ずっと行きたかった赤坂の松川に行くつもりです」と続ける一方で、「今回の来日で金沢に行きましたが、今まで行った中で最も理想的な居酒屋に遭遇しました。とてもファンタスティックな場所でした」と偶然の出会いに感動。

蕎麦やラーメンなど大衆的な料理から懐石料理まで、幅広い日本料理に親しんでいるマイケルさんだが「“姿焼き”を初めて見た時は驚きました」とのこと。

鮎の塩焼きのように、魚がそのままの姿で料理として登場し、中の“ワタ”もまるごと食べるのは信じられなかったという。

塩辛や白子にも最初は驚いたようだが、今では大好物だ。しかし、納豆だけは何度もトライしているが苦手なままだという。

他にも、ヒラメのエンガワなど、フランス料理では捨ててしまう部位も日本料理では活用する。

「食材のどこに価値を置くかが違うので面白い。今、住んでいるデンマークでは白子は捨ててしまうので、よく近所のレストランからもらって食べています」と、日本で知った食材を今でも家族と楽しんでいるようだ。

昨今、世界のトップシェフたちも興味を持っているといわれている日本料理。さらなる海外展開については、「現在、イギリスのランチ候補の1位は寿司です。ラーメン店もすでにいくつかありますが、今後はお好み焼きや串カツなども人気になると思います」と話す。

また、日本で食べた豆腐や湯葉のおいしさが忘れられないと話すマイケルさんは、「輸送の関係か、日本のような“新鮮な豆腐”をイギリスで味わうのは難しい。これが可能になれば、もっと流行の食べ物になる」と熱弁。

「今回のアニメーションを通し、全世界に自分が感じた日本料理の素晴らしさを伝えられたら!そして子どもたちにも興味を持ってもらえればうれしいです」と、NHKが取り組む全世界放送にも期待を寄せた。

最後に、「目玉焼きの黄身はどのタイミングで潰しますか?」という質問には、「とてもいい質問!白身から食べる時もあれば、黄身をソースにしたい場合には先に黄身から食べますね」と回答。2014年に放送されたNHKアニメ「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」のタイトルにもなっている疑問にも笑顔で答えてくれた。【東京ウォーカー】

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