2014年には、日本代表「マドンナジャパン」がワールドカップ4連覇を果たすなど、実は世界最高クラスの実力をほこる日本の女子野球。その野球界の頂点にある、女子プロ野球リーグのシーズンが3月28日(土)に開幕する。
2010年に誕生した女子プロ野球リーグは今季で6年目。京都フローラ、埼玉アストライア、兵庫ディオーネの3球団が各48試合のリーグ戦を戦う他、カップ戦やオールスター戦、日本シリーズにあたる女王決定戦も行われる。
3チームの他に、仙台には東北レイアという若手主体の育成チームも存在。発足から5年、徐々にファンを増やしてきたが、本格的にフランチャイズ制を敷く今季は各地でこれまで以上の盛り上がりを見せそうだ。
女子プロ野球の特徴はなんといってもスピード感あふれるスモールベースボール。ホームランが出にくい一方で、守備のポジションはコンパクトなため、しばしば“ライトゴロ”があったり、複雑なクロスプレーが多いなど、ダイヤモンドでの駆け引きがスリリングに展開される。
個性豊かな選手達は、試合中にインタビューをうけたり、応援ダンスを一緒に踊るなど、パフォーマンスにも積極的。球場では女子プロ野球ならではの華やかな雰囲気を楽しめる。
軽やかな守備、緻密で豪快な投球、巧みな打撃技術など、プレーのレベルの高さにも驚かされるはずだ。
スター選手としてまず名前が挙がるのが、三浦伊織(京都フローラ)。身長160cm、キュートな笑顔を見せながらその身体能力は驚異的だ。シュアな打撃で昨シーズン、ついに打率5割を記録した。
対抗するのは、東京ヤクルトの川端慎吾の妹でもある川端友紀(埼玉アストライア)。兄譲りの実力で、過去首位打者を3回獲得。三浦とNo.1打者の座を競いあう。
投手では最高球速125km/hを誇る2年連続奪三振女王の里綾実(兵庫ディオーネ)らが、夢の130km/h実現へ、しのぎを削る。
他にも、個性的なスター選手が勢ぞろい。一見普通の女の子に見える彼女たちが、見た目からは想像できないようなスーパープレーを繰り広げるのが女子プロ野球の魅力だ。
開幕戦は3月28日(土)から30日(月)までの3連戦。京都のわかさスタジアム京都でフローラVSディオーネが行われる。
続いて、4月4日(土)から6日8日(月)までは、兵庫・淡路島の洲本市民球場でディオーネVSアストライア。4月11日(土)から13日(月)までは、埼玉の川口市民球場でアストライアVSフローラというように、ほぼ毎週末ごとに試合が行われる。
エンターテイメント性あふれるもう一つのプロ野球リーグを、その目で確かめてみては?【東京ウォーカー】