「銀メダルを獲って人生がいい方向に変わりましたね。できれば“金”がよかったですけど、最大限の努力をした結果だし、自分では満足しています」。
北京五輪のフェンシング・フルーレで銀メダルを獲得し、人気急上昇中の太田雄貴。彼の活躍でマイナーだった同競技が突然注目を浴び、「フェンシング王子」の呼び名まで生まれた。一度やってみたいと、教室への問い合わせも増加中だ。
「競技人口が増えるのは僕が望んでいるところ。最初はしんどいかもしれないけど、相手との駆け引きを覚え始めると、いっきにおもしろくなる。道具も昔に比べれば安くなってますから」
メダル効果でテレビ出演の機会も急増した太田。以前出演した「ジャンクSPORTS」(フジ系)をよく見ているそうで、「話のオチがないときは"あれっ”と思うんですが、浜田(雅功)さんが拾ってくれるんでおもしろい」と関西出身らしい視点も。今後は「昔から好きだった、島田紳助さんにお会いしたいです」。
多忙なスケジュールの合間にもかかわらず、ていねいな受け答え。「メダルを持たせてほしい」という記者のずうずうしいお願いにも、「持って噛まれて、自分のが一番ボロボロかも」と笑いながら気軽に手渡してくれた。現在、都内での大会出場予定はないが、今後は「2年後にパリで開催される世界選手権で金メダル獲得!」が目標だ。【東京ウォーカー】