5/4、GW真っ最中の代々木公園(東京・渋谷区)に、なんと“田んぼ”が出現した。渋谷・公園通りにある約200基の花のプランターの4分の1にあたる、55期を稲のプランターにし、半年かけて「渋谷米」を作ろうというのだ。
5/4を「渋谷田んぼまつり」と銘打ち、プランターに“田植え”を実施。ゲストに武田鉄矢さん、刈谷俊介さん、大谷充保さん、そしてショートパンツ姿がまぶしい「田んぼガールズ」を迎え、記念すべき“田植え”が行われた。
「田んぼガールズ」とは、女優、モデル、学生など様々な女性で構成されたユニットで、このために結成し、「渋谷米」の完成まで、水やりなど日々稲を育てていくという。田植えでは、キレイな手を泥だらけにしながらも、懸命に苗を植えていた。ところで、なぜ渋谷で田んぼなの…?
「武田鉄矢さん主演の映画『降りてゆく生き方』のロケで新潟の皆さんと仲良くなりまして、農業の問題を目の当たりにし、なんとか東京からも農業問題を発信できないかと思ったんです」とは、任意団体「渋谷田んぼCLUB」の世話人、弁護士の森田貴英さん。「おかげさまで、『渋谷公園通り商店街』さんに興味を持っていただき、協力を得て実行できました」。
55基の稲のプランターは、渋谷の公園通りにすでに散りばめられ、日々「田んぼガールズ」をはじめとする「渋谷田んぼCLUB」が面倒をみていくという。「もしかしたらこの秋、『食料自給率ほぼゼロ』の渋谷が『0.01%』くらいにはなるかも知れません」と森田さんも笑顔だ。
一方、終始ご機嫌の武田鉄矢さんは、「オスとメスをくっつけるのが“農業”です」や、「泥で汚れた女性の太ももほど美しいものはない」など、その“舌好調”ぶりで会場を沸かせていた。
渋谷に田んぼとはなんとも意外な組み合わせだが、公園通りは、坂道になっているので「棚田」に見えなくない“プランターの田んぼ”。都会の田んぼがどこまで育つか、秋が楽しみだ。 【東京ウォーカー】