【5/1(金)公開】映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」出演の筧 利夫&真野恵里菜にインタビュー!

関西ウォーカー

東京上空に現れた最新鋭の戦闘ヘリが、レインボーブリッジを爆破するテロ事件を巻き起こす。警視庁・特車二課は解隊を目前に控える中、警察用人間型ロボット“イングラム”を無断使用し、事件の解決に向けて独断行動を開始するが…。人気アニメ作品が巨匠・押井 守の手で初の長編実写化を果たした「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」。全7章の短編映画に引き続き、個性派ぞろいの特車二課の隊長・後藤田継次を筧 利夫が、操縦担当の隊員・泉野 明を真野恵里菜が演じる。

―まず、お2人が演じられたキャラクターはどのような人物ですか?

真野「私が演じている明はとても真っ直ぐな子ですね。特車二課の人たちが好きだし、イングラムが好きだし、文句を言いながらも仕事に胸を張ってるというか。強い女の子だなって」

筧「後藤田は3代目特車二課の隊長なんですが、先代から続く規則というか、しきたりを引きずっています。でも、そういうのを抱えていることをわからせないような、昼行灯な感じの人ですね」

―真野さんから見た後藤田はどういった人物でしょうか?

真野「今回思ったのが、ずるいなって(笑)。今までの短編シリーズでは結構適当なことを言って終わることが多かったんですけど、実は隊長としての姿ってあったんだなって。でもそれを私たちに見せないので、ずるい! あと、隊長室で6匹の金魚を飼っているんですけど、実は私たち隊員と重ねているんですよね。オレンジ色のがいて、白いのがいて、ヒロちゃん(演:田尻茂一)に似てちょっと太ったのもいて(笑)。隊員たちをかわいがるじゃないですけど、やっぱり愛情を注いでいたんだっていうのがわかるんです」

筧「そのあたりの解釈も、撮影を始めたばかりの頃と今とでは、押井監督の中でも変わってきてると思うので、後半ではそういうのがほとんどなかったようにも思いますよね。だからこそ印象的といいますか」

―では筧さんから見た泉野はどういった人物だと思いますか?

筧「やっぱり、誰よりもロボット好きだよね。ロボットが相棒だからね(笑)」

真野「なんとなく男の子っぽいところがいいですよね(笑)」

筧「だからこそパトレイバーっていう作品を象徴してる、って思いましたね。昔から、ロボットが大好きな女の子が主人公、っていうのがパトレイバーですから」

―短編と長編で、撮影に対する意識は変わりましたか?

真野「意識の変化ではないのですが、自分の中で長編をやったときにうれしかったシーンはありました。敵の本拠地に乗り込むシーンなんですが、隊長の口癖をわかっていて自分もここにいるんだから、文句を言ってるけど隊長についていくよ、っていう明の意識の変化というか、成長できたところですね」

筧「僕は、後で本編を観直して改めてわかったことがありました。今回の長編は公開範囲が広くなって、短編を観てくれた人ばかりが観るわけじゃないので、自分のキャラクターが飄々(ひょうひょう)としてるところと、真面目にしてるところをわかりやすく演じてるなって思いましたね。そういうところを意識してたんだと思う、たぶん(笑)。少しだけ飄々としてる部分をデフォルメにしているような気がします。撮影当時のことは忘れちゃったけど(笑)」

真野「撮影は1年以上前でしたからね(笑)」

―印象に残っているシーンはどこですか?

真野「やっぱりクライマックスですね。イングラムのコックピットから出てきた明が、右腕のモーションをイングラムと連動させて、イングラムが装備しているリボルバーカノンという銃を撃つシーンがあるんです。イングラムのコックピットの高さは6mくらいだと思うんですけど、そんな高さに立っていたので、緊迫しました。できあがったシーンを見てちょっとホッとしました。ちゃんとできて良かった!って(笑)」

筧「あのシーンって室内で撮ったんでしたっけ?」

真野「そうなんですよ。室内で撮影して、背景なんかは合成で」

筧「最近の技術は凄いね! あれ外で撮影してると思ってたから(笑)。僕が特に印象に残っているのは、冒頭ですね。印象に残っているシーンはもちろんいっぱいあるけど。冒頭の瓦礫の現場は短編の7章でも出てきているのに、カメラと画角が違うと全然違って見えるので」

真野「あのシーンだけだとパトレイバーが始まったようには見えないですよね」

筧「そうそう、思わず“おぉーっ”と唸りましたね」

―最後に、本作の見どころを教えてください。

筧「どこまでがCGで、どこからが実写か。映像の境目を探して見るのも魅力です。特に真野さんが活躍するクライマックスの戦闘シーンに注目してください」

真野「そのシーンは私からもぜひ(笑)。短編から長編までシリーズを通してダメダメな特車二課の人々でもできることがある、というのが本作のテーマになっているので、特車二課の活躍を見守っていてください!」

【取材・文=リワークス】

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