時は慶長5年、日本中の武将たちが東西に分かれ雌雄を決した天下分け目の戦い、関ヶ原の合戦。その全貌を明らかにする「大 関ヶ原展」が6/2(火) から、京都市の京都文化博物館で開催される。これは、徳川家康没後400年を記念して開催されるもので、関ヶ原の合戦に参戦した武将たちの武具甲冑をはじめ文書や絵画資料などを史上最大規模で展示、戦いの全貌を明らかにする特別展。3/28~5/17の間、東京都江戸東京博物館で行われた東京店に続き京都で開催、その後福岡市博物館で開催が予定されている巡回展だ。
関ヶ原の合戦は慶長5年9月15日のわずか1日で終わった合戦だが、その前には3カ月もの暗闘の期間があり、伏見城の戦いをはじめ、合戦の端緒となる戦いも繰り広げられた。今回の展示ではそういった点にも着目、合戦の前提となった政治情勢や戦場、合戦後の変化などについても展示される。
今回の京都展は、当時の政治の中心地で開催されるということもあり、京都でしか見られない資料も登場する。中でも注目が「唐物肩衝茶入 銘 初花 大名物」。信長、秀吉、家康と天下人の手を渡り歩いた逸品が京都会場でのみ、期間限定で公開される。ほかにも小早川秀秋の肖像画や木造徳川家康坐像など、見どころが満載だ。さらに、PCゲーム「刀剣乱舞」で大人気の刀剣、重要文化財「薙刀直し刀 骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」も登場。6/2(火)~6/28(日)までの期間限定展示されるとあって、ゲーム好きから問い合わせも多いとか。
ほか、会場での音声ガイドも注目。ナビゲーターとして本展覧会のスペシャルサポーターを務める女優・杏が音声ガイドに登場。ほか、石田三成役を竹本英史、徳川家康役を中田譲治と豪華声優陣が務め、臨場感あふれる音声ガイドが楽しめる。
なお、6/1(月)には一般公開に先立ち、関係者やメディア向けに内覧会が実施された。そのごく一部をフォトレポートでお届けする。
【取材・文=関西ウォーカー編集部 鳴川 和代】