4月24日(金)に大分市に誕生した、大分県立美術館OPAM(オーパム)。
来館者数が10万人を突破し、大分市の新名所としての人気が高まっている同美術館に、6月9日(火)から21日(日)まで、国宝 長谷川等伯「松林図屏風」がやってくる。
桃山時代に活躍した長谷川等伯は、狩野派に対抗する画派を築き、豊臣秀吉の御用を務めた希代の絵師。
同作品に描かれているのは、湿潤な大気につつまれた松林。松の葉には、激しい筆の痕跡がみえるが、画面全体としての趣はとても静かであり、人や動物の気配はなく、神秘的な雰囲気が漂う。力強さとしなやかさを併せ持った長谷川等伯の代表作だ。
現在開催中の開館記念展vol.1「モダン百花繚乱『大分世界美術館』-大分が世界に出会う、世界が大分に驚く『傑作名品200選』」に期間限定で展示される。
同展覧会では、他にも国内外の美術館や個人コレクション等から厳選された約200点を展示。洋画や日本画、工芸、家具、写真といったバラエティー豊かな作品が鑑賞できる。7月20日(祝)までの開催となっている。
8月1日(土)からは、「進撃の巨人展 WALL OITA」や「『描(か)く!』マンガ展~名作を生む画技に迫る――描線・コマ・キャラ~」 を予定している。【福岡ウォーカー】