婚活と普段使い、二極化する高級バッグレンタル事情

東京ウォーカー

クルマや下着など、不況下で相変わらず好調な“レンタル業界”。中でも昨年から人気なのが、高級ブランドバッグのレンタルだ。

「シャネル」や「ルイ・ヴィトン」など人気の高級ブランドバッグが、月1万円弱で使い放題できたり、1週間1000円から借りることができるという、ブランドバッグのレンタルサービス。ブランドバッグレンタルの先駆けともいえる「ORB(オーブ)」では、昨年末だけで会員数が500名も増加したというし、ブランド買取専門店の「銀蔵」では、PC版でのレンタルサービスにおいて、1か月弱でユーザー数が約2.5倍に膨れ上がったというから驚きだ。

始めた当初は、パーティー用のニーズが多いと思いきや、なんと両社とも“普段使い用”に利用するお客さんが多いのだとか。

「いざサービスを始めてみると、日常で使われる方が多いんです。たとえば、A4サイズの書類の入る『セリーヌのブギーバッグカーフ』などは常に人気ですね。また、GW中は旅行バッグも好評でした。このようなニーズを受け、5月には日常使えるバッグを中心に300点ほどに増やす予定なんです」(「銀蔵」広報・浦川さん)

なんでも“普段使い”のバッグをレンタルするお客さんには、ある目的があるのだとか。

「お目当てのバッグを購入する前の“試し使い”の方が多いんです。大きな買い物なので、一度使って使い心地を試されるようですよ」(同浦川さん)

なるほど。たしかにそれは賢い選択かも…。一方で、最近では、“あの活動”でも重宝されているのだという。「“婚活”向けに借りられる方もいらっしゃいます。当日の夜だけでいいから、目当てのバッグを借りたいという感じですね。傾向としては、パーティーバッグというよりも、メイク道具や小物がしっかり入るバッグが人気。好きなバッグでパーティーに行けば自然とモチベーションが上がったり、表情も違ってくるのではないでしょうか」(同浦川さん)

「銀蔵」では、入会金や初期費用が不要なうえ、ブランド買取専門店というポジションを活かし、最新のバッグをいち早くレンタルできることを強みに、レンタル事業を伸ばしていくという。

低価格&面倒な手続き不要の「ブランドバッグのレンタルサービス」は、必要なときに賢く使いたいという女性の心理を捉え、これからもますます活気づきそうだ。 【東京ウォーカー/安藤真梨】

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