モノノフも絶賛！エジプトカレーを美人コスプレイヤーが食す

発祥の地であるインドをはじめ、タイやミャンマー、ベトナム、さらにはイギリス、フランス、アメリカ、メキシコ、モロッコなどの世界各地に広まり、独自の進化を遂げているカレー。日本にも各国のオリジナルカレーが食べられる店は数多く存在しているが、新宿5丁目には、どんな文献にも記されていない“エジプトカレー”が味わえる店があるという。

情報を聞きつけた記者はコスプレイヤーの泉れおなさんに連絡をとり、カレー専門店「エジプトカレー」に突撃レポートを敢行した。(今回の取材内容とコスプレには何の接点もない。完全に記者の趣味であることを、あらかじめ断っておく)

といった流れで、エジプトカレーの店の前に到着。「ゴ○ラーマン」風のクレオパトラが描かれた看板がとにかく目立つので、この界隈に不慣れな人でも、迷うことなく訪れることができそうだ。

扉を開けると、まるで「一見さんお断り」と言わんばかりの細長い通路が続く。途中に置かれた甲冑が物々しい雰囲気を放っているが、近づいてみると意外と小さくかわいらしい…記念にツーショット写真も撮ってみた。

そうして店内にたどり着くと、そこにはゴージャスかつエキゾチックな内装の空間が広がる。早速、同店の一押しメニューを注文したところ、ピラミッド風に盛られた五穀米と、ナイル川をイメージしたチーズ入りのルー、そこにトロトロになるまで煮込んだ大ぶりの豚角煮をトッピングした、ボリューム満点の「ファラオカレー」(900円、チーズトッピング＋120円)が登場！

圧倒的な存在感に委縮する記者をよそ目に、「ファラオカレー」に勢いよくパクつく泉さん。その物怖じしない姿勢に敬意を表しつつ、味の感想を聞いてみたところ、「お母さんのカレーよりおいしいです！」と極私的なコメントが飛び出した。

味覚音痴の記者と感覚で喋る泉さんでは、この味を表現するのは難しい、そう判断されたのか、ここで山田祥平店長による「ファラオカレー」の説明タイムがスタート！クレオパトラも口にしたとされる香辛料を使っていることや、隠し味に大量のフルーツを用いて独特の旨味を出していることなど、「ファラオカレー」の魅力をたっぷり語ってもらった。

トッピングの角煮も絶品！スプーンですくえるほど柔らかく煮込んであるので、むしろフォークで食べるのは邪道だという。角煮そのものの人気も高く、「角煮丼(ツタンカーメン)」(850円)を注文する常連客も多いそうだ。

エジプトカレーとももいろクローバーZの深い関係とは!?

このように、あらゆる面にこだわりの光るエジプトカレーだが、文献も残されていない中、どのようにして現代に蘇らせることができたのだろう？好奇心を抑えきれず、山田店長に質問してみたところ、「エジプトにカレーはありませんよ」という、想像の斜め上を行く答えが返ってきた。

もともと同店は、エジプトエジプトというロボットダンスバーだったそうで、2014年10月にカレー専門店としてリニューアルオープン。その際、オーナーの一存で「店名が変わってもエジプト要素を残したい。エジプトにカレーがないのなら作ってしまおう」ということになり、エジプト文明発祥から5000年の時を経て、新宿5丁目にエジプトカレーが突如誕生したのである。“ダンスミュージックの雄”ジ・エジプシャン・ラヴァーも自身の楽曲「エジプトエジプト」を冠した店がカレー専門店になり、新たな食文化が誕生するまでになるとは、夢にも思わなかっただろう。

ちなみに、エジプトカレーのオーナーでもある黄帝心仙人さんは、2014年12月24日・25日にさいたまスーパーアリーナで開催された「ももいろクリスマス2014 さいたまスーパーアリーナ大会～Shining Snow Story～」の演出を担当し、ももいろクローバーZともコラボレーションダンスを披露した、ダンス業界の名士なのだ。その噂を聞きつけてか、ももクロのライブがあった日は“モノノフ(ももクロの熱烈なファンの通称)”たちが続々と集まり、翌朝まで大宴会が開かれるという。

新宿ゴールデン街のすぐ近くということもあり、飲み会のシメに立ち寄る人も多い。最初の一歩を踏み出すのに勇気がいるが、その先にはファラオやクレオパトラも口にした香辛料を使ったカレーが待っているので、思いきって飛び込んでみてはいかがだろう。【東京ウォーカー/取材・文＝ソムタム田井】

＜今回のコスプレイヤー＞

泉れおな/泉がプロデュースする1日限定カフェ「PrisM DoLL」は、6月28日(日)にオープン(完全予約制/東京都千代田区外神田3-1-2 明治ビル3F 秋葉原トリプルセブン/03-5298-5179)。ファースト写真集「FIRST BLUE」(3000円)も6月28日(日)発売予定。