本屋大賞の音楽版ともいうべき「第一回 CDショップ大賞」が5/12発表された。
CDショップ大賞とは、全国のCDショップ店員の投票だけで選ばれる賞のこと。CDショップの店員が「この作品を心から売りたい」「お客様に絶対聴いてもらいたい」と感じる、邦楽オリジナルアルバムの一番を決めるもので、過去1年間にリリースされたものの中から、メジャー・インディーズ問わず選考する。
今回ノミネートされたのは、宇多田ヒカルの「HEART STATION」や、Perfumeの「GAME」、Mr.Childrenの「SUPERMARKET FANTASY」など全29作品。昨年の11月から今年の1月にかけて、全国148人のCDショップ店員の投票で選考されたものだ。
その中から選ばれた栄えある、第一回目の大賞は…、相対性理論の「シフォン主義」! 「相対性理論」とは、2006年デビューのインディーズバンドで、メジャーデビューこそしていないものの、その実力は相当なもの。2006年11月に発売したアルバム「シフォン主義」、セカンドアルバムとなる「ハイファイ新書」ともに、「iTunes Store」で1-2フィニッシュを決めたこともあるのだ。
メンバーは、やくしまるえつこ、真部脩一、永井聖一、西浦謙助の4人。80年代を彷彿とさせるレトロでポップ、オシャレなサウンドにも関わらず、超個性的な歌詞がクセになるギャップで多くのファンをとりこにしている。じわじわと口コミで広まった彼らの「シフォン主義」が、今回、ついに世の中の注目を集めることになったが、授賞式には、メディアには出ないという意向により、残念ながら欠席。そんな自分のスタイルを大切にする姿も受けている理由なのだろう。
以前からファンだったという30代女性は、彼らの魅力をこう語る。「曲はとってもオシャレなのに、歌詞がちょっと毒っけがあるというかユーモアがあっていいんです。歌詞のフレーズが1日中、頭の中をグルグル回ることもあるくらい。気づいたらハマってたって感じですね」
知らないと、これからの音楽シーンに乗り遅れそう(?)な「相対性理論」。HMV渋谷店では、大賞の発表とともに、「相対性理論」コーナーを1階に設置。まだの人はぜひチェックしてみて! ちなみに、準大賞作品、入賞作品は以下の通り。 【東京ウォーカー】
■準大賞作品:大橋トリオ「THIS IS MUSIC」/ Perfume「GAME」
■入賞作品:宇多田ヒカル「HEART STATION」/ HY「HeartY」/ SAKEROCK「ホニャララ」/ Superfly「Superfly」/ 秦基博「ALRIGHT」/ pupa「floating pupa」/ Mr.Children「SUPERMARKET FANTASY」