コスプレ美女があんなことまで!1日限定カフェに潜入

東京ウォーカー

コスプレ美女が都内の面白スポットを紹介する連載コーナーにて、毎回お世話になっているコスプレイヤー・泉れおなさん。そんな彼女が、秋葉原で1日限定コスプレカフェをオープンするという。メイドカフェやアイドルカフェとは一味違う“おもてなし”が受けられるというコスプレカフェとは、どのようなものなのか?潜入取材を試みた。

泉さんがオーナーを務めるコスプレカフェ「PrisM DoLL」は、1回90分、全5回のシフト制(5部のみ150分)。コスプレイベントで知り合った友人同士で集まり、「面白そうだから、とりあえずやってみよう」という軽いノリでオープンすることになったそうだ。

バニーガールをはじめ、セクシーなコスプレ美女たちが勢ぞろい!画像編集=石堂リエ


初めてのカフェ運営ということもあり、にぎやかしの一助になれば…という思いでホテホテと店舗を訪れてみたところ、すでにカウンター席、お座席エリア共に満席状態!何ともすごい人気だ。

実は記者、泉さんからカフェオープンの話を聞いて以来、ずっと気になっていたのが来店客の顔ぶれ。コスプレイベントで知り合ったカメラマンや、男性コスプレイヤーが多い…とのことだったので、いわゆる“オタク層”の来客でごった返し、夏コミケも真っ青のすし詰め&サウナ状態になるのでは?と危惧していたのだ。

ところが、いざ店内に足を踏み入れると、爽やか系の大学生からサラリーマン、メンズ地下アイドル、さらには映画「クローズ」に出てきそうなワルメンといった顔ぶれが、ガーリーなお座敷でテーブルを囲む不思議空間が広がっていた。そんなメンズを、バニーガールやナースたちがお給仕しているのだ。これぞ、まさにカオスの極北と言えるだろう。

【写真を見る】ナースやバニーガールなどセクシー衣装を着こなす5人の美人コスプレイヤー画像編集=石堂リエ


新たなサブカルチャーはコスプレカフェから誕生する…かもしれない!?


不思議空間の洗礼にすっかり脳が痺れた記者は、そのままお座敷エリアに通され、メニューを注文することに。一番のオススメは、5人のコスプレイヤーそれぞれをイメージしたオリジナルソーダとのことで、ここは豪気に全種類をオーダー。ちなみにこちらのメニュー、注文するとテーブル席までトッピング用の食材が運ばれ、目の前でコスプレ美女たちがドリンクを作ってくれるサービス付きなのだが、そこはやはり素人。作っている最中に話しかけると、会話に気を取られ、ついつい多めにクリームやチョコを盛り付けてしまう姿が初々しかった。

トッピング中に話しかけると、とんでもないことに!?画像編集=石堂リエ


こうして図らずも、トッピング山盛りソーダにありつけたわけだが、チョコを使い切り、右往左往する彼女たちの姿を見ると申し訳なくなり、ただただ黙ってソーダをすするしかなかった(ソーダは美味でした)。

注文が一段落すると、コスプレイヤーたちもお座席エリアにやってきて、まったりとした歓談タイムに突入。一見すると、オタク層には見えないが、実は今回同席したメンズも、コスプレイベントにはちょくちょく顔を出しているそうで、キャストのレイヤー陣とは顔なじみだという。一度参加すれば、ご理解いただけると思うが、いわゆるコスプレイベントでは、人気のあるコスプレイヤーの周りにはカメラマンによる囲みや、長蛇の列ができるため、せっかく会場で出会っても、ほとんど話をする時間が持てない。日ごろから「もっとコスプレ美女とおしゃべりしたい!」と思っていたメンズにとって、こうした催しはまさに、彼女たちとお近づきになれる絶好のチャンスというわけだ。

全5回のシフトはいずれも大盛況だったという画像編集=石堂リエ


そもそもコスプレをはじめ“サブカル”と呼ばれる文化は、同じ趣味・嗜好を持つ者同士、あるいは異なる分野に精通しつつも、共通の趣味で話せる者同士が集い、情報を交換し合うことで、発展・進化していくものだ。そういった意味でも、コスプレイヤーを中心に様々な分野に明るい来客が集まり、リアルに意見交換ができる場を設けるということは、サブカルチャーの今後を展望するうえで、実はものすごく意味のある出来事ではないだろうか?とはいえ、「PrisM DoLL」のレイヤー陣がワルメンコスプレに目覚めてしまうことだけは、何としても阻止したいところだ。

といった感じで、大盛況のうちに終了したコスプレカフェ。泉さんいわく、もともと自腹を切る覚悟でオープンに臨んだそうだが、最終的にはかなりの収益になったようで、「おかげさまで、大盛況&黒字をキープすることができました!当分の間、メンバー5人で焼き肉を食べに行けそうです(笑)」と話してくれた。コスプレイヤーの商才、恐るべしである。

セクシーなバニーガール姿で接客する泉れおなさん画像編集=石堂リエ


今回の反省点を活かして、今後も2回、3回とカフェは開いていきたい…とのことなので、純粋におしゃべりを楽しみたい人はもちろん、コスプレ文化のさらなる発展に意欲を燃やす研究の徒(いるのか?)は、情報を追いつつ、次回の1日限定コスプレカフェに参加してみてはいかがだろう?【東京ウォーカー/取材・文=ソムタム田井】

<今回のコスプレイヤー>

泉れおな/もんた。/きーこ/ひなせ/しらたま

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