5月にリニューアルされた「伊右衛門」は、春夏秋冬で味が変わっていくのが特徴だ。同商品の“夏味”(6月下旬より順次、夏の味に切り替え)が体験できるメディアセミナーが、6月下旬、より夏らしさを感じさせる場所、沖縄で実施された。
京都の老舗茶舗、福寿園の茶匠が厳選した国産茶葉から作った緑茶「伊右衛門」は、旨み豊かな味わいが魅力だ。同社は今回、“飲み方や季節に合わせてお茶の味わいを変えていく”という新たな発想でリニューアルを実施。緑茶飲料市場の活性化を図っていくという。
まず、飲み方や飲用シーンに合わせ、容器・容量ごとに味わいを変える。冷えた状態で食事と一緒に楽しむことが多い2Lペットボトル(希望小売価格・税抜330円)などの大容量は、福寿園の茶匠が“食事に合う”ように厳選した茶葉を使用。香ばしい香りとさっぱりとした渋みのある味わいに仕上げた。
500mlペットボトルなどの小容量ペットボトル(希望小売価格・税抜140円)は、季節ごとに味わいを変えていく。
メディアセミナーで、サントリー食品インターナショナル 食品事業本部商品開発部の小林真一さんは、「同じお茶でも、夏と秋では味の感じ方が違いました。そこから、気象情報を商品戦略に生かす“ウェザーマーチャンダイジング”という考え方にたどり着き、春は新茶を入れてみずみずしい味わいに仕上げた『伊右衛門』を、夏は水でゆっくりと抽出した抹茶を使用してすっきりとした爽やかな香りに仕上げた『伊右衛門』を販売することにしたんです」と説明。
福寿園の茶匠、谷口良三さんは「冷抹茶の作り方で作った“夏味”は、抹茶そのものの青々しい味が出ています。スイスイ、ゴクゴク飲めますよ」と付け加える。
また、秋は一番摘みのかぶせ茶を使い、特定の温度で一定期間寝かせて熟成。それを甘香ばしく火入れして、香り豊かに仕上げ、冬は甘い原料茶を選択し、茶葉を炙ってふわっと香るものに仕上げた。
同社食品事業本部ブランド戦略部の塚田英次郎課長は、「最も日本らしさを感じる飲料として、提供していきたいと考えています。グローバル化の波の中で、日本の良さを改めて発見していただく機会になれば」とアピールする。
商品説明会と試飲会が行なわれたあとは、観光客で賑わう那覇市内の国際通りで、“夏味”のサンプリングも実施された。汗を拭いながら道行く人々は、無料配布された同飲料を手にし、笑顔を見せていた。
ちなみに、沖縄県那覇市の複合商業施設、りうぼう 天久店でも試飲会を開催。来店客たちは「夏らしく、すっきりしたお茶の味わいで飲みやすいですね」「飲みやすく、抹茶の香りでお茶らしさが感じられておいしい」などとコメントし、リニューアル後の「伊右衛門」は大好評だった。【東京ウォーカー】