人を育てる「TOYOTA GAZOO Racing」とは?

東京ウォーカー(全国版)

トヨタ自動車では、7月4日(土)より、トヨタの「もっといいクルマづくり」に対する思いと、その実現に向けて行っているモータースポーツ活動を伝えるため、「TOYOTA GAZOO Racing」のコミュニケーションを開始。具体的には、7月3日(金)の新WEBサイト公開を皮切りに、7月4日(土)より「TOYOTA GAZOO Racing」の世界観を伝える新テレビCM「宣言篇」(4種類)を全国で順次オンエアしていく予定だ。

同社は4月にモータースポーツ本部を発足し、モータースポーツ活動を「TOYOTA GAZOO Racing」として一本化。車を極限状態に置くレース「ニュルブルクリンク 24時間耐久レース」や「FIA世界耐久選手権(WEC)」などに挑戦することで、“もっといいクルマを作り出す”ための経験を積んだ“人づくり”を行っている。

同社モータースポーツマーケティング部の沖田部長は、「TOYOTA GAZOO Racing」として、さまざまなモータースポーツ活動に参加する理由をこう語る。「トヨタ自動車は、良い車を作ってそれを提供し、お客様の笑顔を獲得したり、社会に貢献したりしていくことを会社のビジョンとしています。それを実現するための“人づくり”の場としてモータースポーツを位置付けており、過酷なレースやラリーに参加することで人とクルマを鍛えています。」

トヨタ自動車モータースポーツマーケティング部の沖田部長が、「TOYOTA GAZOO Racing」を語ってくれた


「TOYOTA GAZOO Racing」が、今年5月に参加した「ニュルブルクリンク 24時間耐久レース」では、LEXUS LFA Code XがSP-PROクラスで優勝(総合14位)、LEXUS RCがSP-3Tクラスで4位(総合39位)という結果に。6月に参加した「FIA世界耐久選手権」の「第3戦ル・マン 24時間レース」では、2台のTS040 HYBRIDが6位と8位で終え、過酷なレースを戦い抜いた。

この結果について、「両レースとも、徹底的に車を鍛えるようなコースで、とても過酷。完走すること自体が厳しいんです。事故も多いので、無事に完走したことはすごいことだと思います」と沖田部長。「特にニュルブルクリンク24時間レースでは、時速200Kmを超えるスピードで24時間走り切った。これは大変な偉業だと思う。車の性能が発揮され、ドライバーと社員メカニックが一心同体で良い状態で乗り越えて。その姿を生で見て、我々も涙していました」と振り返る。

そして、モータースポーツの魅力は、「超人的なアスリート(レーサー)による最高峰の技能と、クルマづくりの最高峰の技術が組み合わさって競い合っているところ」だと解説。「レース中のレーサーの心拍数は200近く。瞬時の判断が迫られる競技です。後ろから追い抜かれるときの恐怖感はすごいんですよ」とのこと。「国際レースになると、さらに国まで背負っている。生で見たときに、そういうのが全て合わさったダイナミックさというのを、純粋に感じられると思いますし、そこにエンジンの匂い、音、声援などが入ってくると、テレビでは感じられない楽しさが理解できると思います」と、その面白さを具体的に教えてくれた。

そんなモータースポーツのエネルギーを感じられるのが、新しく公開されるWEBサイト「TOYOTA GAZOO Racing」と新CMだ。

WEBサイトでは、「TOYOTA GAZOO Racing」のコンセプトを伝える「ABOUT~TOYOTA GAZOO Racing とは~」 というコンテンツや、「TOYOTA GAZOO Racing」の発足からこれまでの歴史を知ることができる「DNA&HISTORY ~TOYOTA GAZOO Racingの軌跡~」といったコンテンツなどを用意。一押しは、「RACE REPORT」で、「本当だったら世の中に出ないような、レース前の準備段階での“トヨタの努力”みたいなものを伝えています」と沖田部長。“トヨタで車作りをしている人が何を考えているのか”を知る機会になるはずだ。

また新CMでは、「TOYOTA GAZOO Racing」の車作りへの真摯な取り組みをまっすぐに伝えている。“良いノイズ”を感じられるようにと作られたもので、アーティストのチバユウスケが魂を込めた“叫び”を披露。「エンジンが激しく動いている感じや、チバユウスケさんのナレーション。このCMを見ると、よく分からなくて、え?なんなの?ってなるかもしれないのですが、それが大事というか。トヨタが何かやろうとしているな、というのが分かってもらえるとうれしい。音や匂いは、車にとって大事な魅力。CMでは匂いは分かってもらえないのですが、こういう車の雰囲気が伝わるといいなと思って作っています」と沖田部長はアピールしていた。【東京ウォーカー】

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