2週間でリーフレタスをつくる「植物工場」に、消費者が選ぶ「農家・オブザイヤー」など、最近何かと話題の“野菜業界”に、また一つユニークな商品が登場した。
「ミティー」という名前のその野菜は、なんとカレーの風味がするという超変り種。見た目は三つ葉のクローバーそっくりなのだが、袋から出したとたんプ〜ンとカレーの香りが漂ってくるというのだ。
“カレー臭”の理由は、その種子。実は、「ミティー」は、カレーの原料として古くから使われている香辛料。成長した「ミティー」も、中近東やインドでは、スープなどに利用されているというが、今回、初めて日本で“生食用”に生産したという。
「今までカレー粉の原料でしかなかったですが、シャキシャキ感や見た目、豊富な栄養素を考え、日本の食に合ってそうだなと思い、生での食べ方をご提案しました」とは、発売元「アグリアシストジャパン」の担当者。「種は現地から輸入し、茨城と群馬で農薬を一切使わず栽培しています」
なんでも、20種類以上のミネラルやビタミンA、カロテンも豊富に含んでおり、栄養的にもバツグンなのだとか。その特徴のある香りと栄養から、三ツ星レストラン等ではすでに好評。この人気を受け、5月下旬からは、200円前後(15〜20g)予定で、大手スーパーなどでも買えるようになるという。
家庭でも食べられるとなると、気になるのはその“食べ方”。どんな風に食べるのがおいしいの?
「もともとカレーの原料なので、ごはんにはぴったり。2cm程度に刻んでチャーハンの具にしてもおいしいですよ。他には、サラダや温野菜としてもおいしいですし、炒め物にしてもカレー風味が漂って食欲をそそります。栄養素が多いので、ミキサーでジュースというのもいいですね」(同担当者)
カレーの風味を感じられる世にも珍しい「ミティー」。クセがない分、どんな料理にも合うという世にも珍しい野菜は、これから食卓の注目を集めそうだ。 【東京ウォーカー/安藤真梨】