一風堂の京風情あふれる夏の1日限定ラーメンのこだわりがスゴイ!

関西ウォーカー

ラーメンの人気チェーン店「博多 一風堂」を運営する(株)力の源カンパニーは、創作ラーメンを1日限定で提供するイベント「四季のラーメン~2章~2015」を7月16日に、同社運営のラーメンダイニング「京都五行」で開催した。

お客様への感謝の気持ち、またラーメンの可能性を追求することを目的として2001年から始まった「四季のラーメン」は、今回で29回目を迎えた。麺、スープはもちろん、器やユニフォームまで、その創作ラーメンの世界観を表現するためだけに創りあげられるという贅沢なラーメンイベントだ。

16日の当日はこの1種類のみの提供で、また天気が雨だったにもかかわらず、「京都五行」の常連客から、ラーメンマニアや「博多 一風堂」のファン、さらに入口の行列を見て並んだ客まで多くの方が訪れる盛況ぶりだった。

今回提供されたラーメンは「シャングリラの夏」(1,800円/税込)。京都の風情を感じることができる、オリエンタルな楽園をイメージした夏らしい冷静麺だ。

一風変わった緑色のスープは「祇園辻利」の抹茶、豆乳、コンソメを中心に作られている。ラーメンらしいスープを演出するコンソメに豆乳を加えたことで、味にまろやかなコクと深みが加わる。また食中では主張をしてこない抹茶が後味として残ることで、その渋みが口に広がり、味を引き締める役割を果たす。麺は、水分の9割を卵にした「たまご麺」で、九州のブランド卵「つまんでご卵」を使用。プリプリで少し硬めの太麺は噛みごたえあり。卵の味が全面にでていないので、噛みしめて味わってもスープの邪魔をしない、相性の良い麺となっていた。

ほかにトッピングとしての豚肉3種や煎茶のかき揚げなどは、スープが絡むことで脂っこさが抑えられ、さっぱりとした印象に。また梅肉と塩こぶが箸休め的役割として添えられ、パプリカ、食用花が「シャングリラ」の名に相応しい彩りを放っていた。

食前・食後も「シャングリラの夏」の一連の流れに組み込まれており、始めに出される煎茶で口中をさっぱりさせ、ラーメン本来の味をしっかりと堪能できる。また食後には、抹茶アイスと暖かいほうじ茶で、ゆっくりと余韻に浸ることができるという、食前、食中、食後でそろぞれ違った「お茶」を味わえ、「シャングリラの夏」をトータルで楽しむことができる構成となっていた。

「お茶とラーメン」という、一見合わないように思える食材をうまく融合させ、美味しさはもちろん、見た目の楽しさまで表現し、ラーメンの可能性を感じずにはいられなかった今回のイベント。また、自ら店頭に立つ河原社長や店員の方の懇切丁寧な対応に、イベントの目的である「感謝」という言葉をひしひしと感じるイベントでもあった。

次回「四季のラーメン」は30回目であると同時に、今年は「博多 一風堂」が開店してから30年ということで、30周年企画の特別なものになるとか。時期は10月を予定しており、開催場所や内容、価格はまだ選定中とのこと(※開催場所は関西でない可能性もあります)。詳細は「博多 一風堂」のHPやFBで逐次告知され、また駅貼り広告や関連店舗でのポスター告知もあるとのことなので、ぜひチェックしてみよう。

次はどんな内容でラーメン好きを楽しませてくれるのだろうか。秋の開催まで楽しみに待とう。

【取材・文=関西ウォーカー編集部】

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