第2回“東京とんかつ会議”殿堂入り店は池上「燕楽」

2015年7月29日 11:33更新

東京ウォーカー

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山本益博、マッキー牧元、河田剛の食いしん坊3人が美味しいとんかつをもとめて東京中のとんかつを食べ歩き、採点する「東京とんかつ会議」。その中でも3人が太鼓判を押すお店が「東京とんかつ会議・殿堂入り店」だ。ウォーカープラスでの連載開始以来大反響のこの連載。審議の結果、第2回の殿堂入り店として池上「とんかつ燕楽(えんらく)」が認定された。

第2回東京とんかつ会議・殿堂入り店 

池上「燕楽」 ロース定食2100円

池上「燕楽」のロース定食2100円

池上「燕楽」のロース定食2100円

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東京とんかつ会議メンバー3人による採点表

東京とんかつ会議メンバー3人による採点表

【山本益博評】「ここのとんかつは東京の財産」 

池上の「燕楽」は2013年夏にはじめて訪れた。その時の点数評価は【肉3、衣2、油2、キャベツ3、ソース3、御飯3、お新香3、味噌汁2、特記ポテトサラダ1、計22点】だった。今回食べてみて、基本的な評価は変わらない。3人で出かけたために、いろいろなメニューを注文でき、カツランチの質の高さに、このとんかつ専門店の真骨頂を見た気がしたのが、最大の収穫だった。

2100円のロース定食の肉の厚さと衣の厚さのバランスの良さ、衣に揚ムラがなければ満点をつけたいところである。芯まで蒸し揚げながら、肉がジューシーでしっとりしていて、しかも噛み応えがある。甘みがあったら申し分ないところだろう。それに添えられた瑞々しいキャベツ、刻みたてで香り高く、これは「東京とんかつ会議」で最上点をつけて、敬意を表したい。

御飯には以前の感動がなかったが、具だくさんの味噌汁は、開店早々ということもあってだろう、香り高く、味わい深いものだった。お新香にも誠実さが込められている。

昭和のとんかつは上野、浅草といった下町の東京名物だったが、平成のとんかつは、池上の「燕楽」が代表するように東京の財産になっている。立派なとんかつの名所と言ってよい。(山本)

【マッキー牧元評】「この店の魅力はなんと言っても衣」

いかにも町のとんかつ屋さんという風情で、ご家族で営む店内も、温かい空気に包まれている。とんかつを頼んで待っていると「トントントン」というリズミカルな音が聞こえてくる。キャベツを切る音である。この音を聞きながら、胸を弾ませ、まだ来ぬとんかつに思いを馳せる。なんと素敵な時間だろう。切り置きせず、注文ごとにキャベツを切る。当たり前のようでいて、中々できないこの仕事が、この店の誠実を表している。

ロース定食は、堂々たる体躯。肉がうっすらと汗をかき、早く食べよと誘っている。二つの鍋で揚げるかつは、やや突っ込んだ揚げ方で、衣の一部が茶色い。

なんといってもこの店の魅力は衣である。ラードの香り高き衣はきめ細かく、肉に密着して、噛めば、サクサクッと軽やかな音が立ち、歯が包まれる。衣は口の中で舞うように踊り、この軽快なステップと肉の重厚な食感との対比が、「とんかつを食べているぞ」という思いを膨らませる。揚げ切りよく、脂っぽさがなく、キレのいい食後感。ラードの質の高さと揚げる技術の高さだろう。ロースの脂部分もきっちりと火が通って、食感がいい。

胡瓜、大根、蕪(蕪はロース定食のみ)糠漬けの漬け具合がよい。根菜がたっぷり入った豚汁も上等。ご飯もおいしい。

そしてキャベツ。食べれば青々しい香りが広がって、みずみずしく、なんとも甘い。これまで食べたとんかつ屋の中で、最上級ではなかろうか。甘味と酸味のバランスの取れたソース、自家製マヨネーズのポテトサラダも含め、日本が誇る、正統「和定食」の正しき姿である。

今回はヒレ定食、とんかつ定食、カツランチもいただいた。ヒレ定食は、甘い肉の香りが高く、そのヒレの薄いサイズを上げたとんかつ定食もいい。そしてランチカツ定食は、薄い肉というだけで、肉、油、衣、キャベツといったとんかつ定食の醍醐味充分。いま巷では、安いには理由があるということを知らぬ、間違ったコストパフォーマンス論が独り歩きしているが、これぞその名にふさわしい食事である。(牧元)

【河田剛評】「揚げの安定度では都内屈指の店」

一昨年だったか、この店を教えてくれた人から「今、非常にいい肉が入荷している」との情報をもらって出かけたところ、ジューシーな肉汁、脂の甘さに瞠目したことがある。

この日のロースかつも質の高いものであった。吟味したパン粉をざっくりと揚げ、油切れもよい。断面も美しい。注文が入るたびに刻むキャベツは甘く、しゃっきりした歯ごたえもあり、それだけを大盛りにして食べたくなるほどである。程よく漬かったお新香、香りのよい味噌汁も脇役としてきっちりその役割を果たしている。

900円のカツランチも、量はやや軽めであるものの、その価格に期待される水準をはるかに上回るものであった。殿堂入りにふさわしい店と言えるだろう。(河田)

【東京ウォーカー】

東京とんかつ会議メンバーの3人。左から河田剛、マッキー牧元、山本益博

東京とんかつ会議メンバーの3人。左から河田剛、マッキー牧元、山本益博

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