市場といえば築地が有名だが、都内に11か所ある中央卸売市場のうち、2か所が足立区にあることは意外に知られていない。野菜、果物、花を扱う「北足立市場」。そして都内で唯一、水産物の専門市場となる「足立市場」の2つの市場だ。どちらもアクセスのいい場所にあり、区や周辺エリアの流通の拠点となっている。
各市場のイベントも必見
「北足立市場」は地場の小松菜やほうれん草、冬の風物詩“山東菜”の競りなどが行われている。また、青果物や花に親しんでもらうために区内の学校や保育園などで講義をしたり、毎年秋には一般の人も参加できる「市場まつり」を開催している。
「足立市場」は、かつて青果部があり、江戸時代には三大青果市場のひとつと呼ばれていた老舗。現在は水産専門で、2か月に一度、土曜の午前に「足立市場の日」として一般の人に開放している。
どちらも通常営業時の見学が可能で、朝早くから元気な競り声が響く様子を楽しめる。ちょっと早起きして市場の活気を感じてみよう。【東京ウォーカー】