4つの輪を重ねたアイコン“フォー・シルバーリング”が輝くドイツの自動車ブランド、アウディ。同社の中核モデルである「Audi A6」(628万円~)がこの度リファインし、7月30日に発売した。
Audi A6は前身にあたるA100の登場以来、47年にわたり販売を継続する同社の最長寿シリーズ。同社では最新技術を「Audi A6」から投入する不文律があり、「クワトロ」と呼ぶフルタイム四輪駆動をはじめ、数々のテクノロジーをこのシリーズに投入してきた。近年のアウディのアイコンであるフロントマスクのシングルフレームグリルは、2005年に発売した三代目「Audi A6」からスタートしたものだ。
今回のA6の技術的ハイライトは、そのシングルフレームグリルの両脇に取り付けたヘッドライト、新型のエンジン、そしてシンプルで多彩なマルチメディアインターフェイスだ。
ヘッドライトは、カメラを用いて前方を走る車両や対向車に対して、自動的にハイビームの一部分をロービームに切り替える「マトリクスLEDヘッドライト」を採用。これにより、ハイビームにしたまま走り続けることができるため、夜間ドライブでの視認性が大幅に向上する。
また、従来モデルに搭載していた2.8LのV型6気筒NAエンジンに比べ、48馬力の出力アップを図りながら、15.2%の燃費改善を達成する2L直列4気筒DOHCターボエンジンを新開発。わずか6.7秒で、停止状態から100km/hまで車体を導く。
快適性能としては、車内から専任オペレーターを介して、レストランや映画館などの施設検索や予約が可能とする、365日24時間対応可能なコンシュルジュサービス「アウディ コネクト ナビゲーター」をはじめ、最大8台まで接続可能なWiFiスポット機能。メーター周りにナビゲーションなどの各種情報を表示するディスプレイを配置する。
Audi A6シリーズは、エンジン違いや駆動方式により3車種を用意。さらに最高出力450馬力の4リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載するスポーティーモデル「Audi S6」(1308万円~)をラインアップ。これらのモデルすべてに、セダンとステーションワゴンの2つのバリエーションを備える。また、SUVタイプの「Audi A6 allroad quattro」(959万円~)、徹底的に走りを追及し、560馬力を発生するV8エンジンを搭載のステーションワゴン「Audi RS 6 Avant」(1729万円~)も併せて登場する。
7月30日、アウディ豊洲で行われたAudi A6記者発表会において、アウディジャパンの大喜多代表取締役社長は「最初見たときスポーティーでありながらエレガンス、アウディの中で一番素敵なデザインだと思った。個人的にはAudi S6をおすすめしたい。」と、新モデルの印象を語った。
先進技術を洗練した形でまとめたAudi A6。スマートでプレミアムなカーライフを楽しみたい方におすすめの一台だ。【東京ウォーカー】