ご当地アイドルや地下アイドルの隆盛により、もはや遠い存在ではなくなったと言える昨今のアイドル事情。そんなバラエティー豊かなアイドルシーンに新鋭が登場した!それが“大学生アイドル”とも言える「UNIDOL(ユニドル)」だ。その魅力と注目ユニットを紹介しよう。
UNIDOLとは、大学サークルに所属する女子大生たちが、アイドルの振りコピを踊るパフォーマンスコンテストのことであり、彼女たち自身もそう呼ばれる。“素人”が主役、舞台は学校と、高校のスクールアイドルを描いた大人気アニメ「ラブライブ!」のようなものだ(こちらは大学だが)。2012年に開催された第1回大会の出場は関東圏の大学だけだったが、現在は関西、九州、東海からも増加。300人程度だった観客動員も、今や3000人規模にまで拡大している。
彼女たちが踊る場所は大会だけではない。在籍する大学の文化祭はもちろんのこと、他大学の文化祭や有名アーティストが出そろう音楽フェスにも出演。8月11日(火)からは、日本テレビ主催の夏イベント「超☆汐留パラダイス!-2015SUMMER-」でもUNIDOLたちのステージが楽しめる。
固定ファンも多く、チームによってはTシャツの販売やチェキ会なども開催し、アイドルさながらの人気を誇る。だが、言ってしまえば所詮は素人…。一体何が魅力なのかファンの声を聞いてみると「逆に“素人感”が初々しくていい。ステージをこなすごとに成長していくのも見ていて楽しい」「彼女たちはSNSで普段の生活をアップしているが、(ファンである)自分たちも経験した“学校生活”なので共感できることが多い」など、その魅力の大半は“身近さ”がキーワードとしてあがっていた。
8月28日(金)にはZepp DiverCity東京で、全国51チーム参加と過去最大となる「UNIDOL2015 Summer」の本選が開催される。回を重ねるごとにレベルアップし、急成長を遂げたチームも登場する一方、8月からは就活のため、ラスト参加となるメンバーも多く、集大成ともなる今大会。これまでのファンはもちろん、初めて見る人でも感涙必至のステージとなるはず!さらにゲストには、アイドルグループも多数登場と見逃すわけにはいかない。
では、実際にUNIDOLにはどんなチームがあるのか、「UNIDOL2015 Summer」本選の要注目チームを紹介しよう。
まずは前々回大会優勝、UNIDOLの王道であり元祖ともいえる「上智SPH mellmuse」(上智大学)。もともと同サークルのメンバーがUNIDOL発足に関わった経緯もあり、第1回から唯一全大会出場しているせりなさんは、ユニドル界のカリスマだ。OGやダンス経験者を外部から招いた審査会でメーンメンバーを厳選しているほどの本気さである。大学からの期待も大きく、学内イベントにも度々出演している。
お次は早稲田大学に所属する、早稲女(わせじょ)たちが結成した「わせ女なんて呼ばないで」。2014年の大会では、ジャージで登場したりバナナを食べたりと異色パフォーマンスで話題となった。今回は予選を1位通過するなど、その実力も折り紙つき。今年解散するためラスト出場となるが「曲に対して盛り上がるのではなく、私たちのパフォーマンスにくぎ付けになるような舞台を目指します」(リーダー)と優勝への意気込みを明かす。
ダンス時間を削ってまでMCに力を入れる異色チームも!
3チーム目は関西の実力派「CottonCandy」(京都女子大学)。結成3年目で、UNIDOLには第3回大会から出場。関西大会では全て優勝してきたが、本選では表彰台に届かず。今回は初期メンバー3人のラスト出場となる。MCが長くダンス以外の部分でも楽しめるエンタテインメント性が彼女たちの特徴。今大会のステージタイトルは「恋するCotton Candy~京女グランド花月監修~」。ダンス時間を削ってまで行う関西弁の印象的なMCと気合いの入った映像に期待だ!
ラストはそのビジュアルで観客だけでなく全予選参加者をも魅了した「ひまわりタイム!」(早稲田大学)。予選敗退となったが、本選前に行われる敗者復活戦での通過を目指す。今大会出場のために、同大のフラッシュモブサークルから派生し結成。初めての舞台となった予選では、「笑顔で元気を届けたい」と踊っていたつもりが緊張していたそう。友人には「顔が怖かった、魔王みたい」という不名誉な感想をもらったというが、名誉挽回&本選進出はできるのか!?
個性派チームが出そろう今大会。一生懸命踊る彼女らの雄姿を見に行ってみてはいかがだろうか!【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】
※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです