松尾芭蕉も訪れた足立区で探す歴史の足跡

東京ウォーカー

古くから宿場町として栄えてきた足立区エリアは、歴史の足跡が街のそこかしこに残されている。数ある歴史スポットのなかから、選りすぐりの3スポットを紹介。

区の登録有形民俗文化財「横山家住宅」。かつては浅草紙(再生紙)の問屋だった


横山家住宅


「横山家住宅」は、伝馬屋敷とも呼ばれる江戸の面影を今に伝える屋敷だ。明治維新で彰義隊士に刀で柱を傷つけられたという逸話も残っている貴重な建物で、内部は見学できないが、外観は個人で楽しむ範囲の記念撮影などはOK。

【写真を見る】一茶の句にちなんだ大蛙の像がある「炎天寺」。頭をなでると福が来るとも言われている


炎天寺


源氏ゆかりの寺「炎天寺」も有名だ。平安末期に創建された真言宗の寺で、小林一茶の「夏 蝉鳴くや六月村の炎天寺」や、「やせ蛙負けるな一茶是にあり」の句は、一説ではこのあたりで詠んだと言われている。

境内には一茶の句碑と、カエルの置物がある池が設えられており、当時を思わせる情緒ある雰囲気になっている。

各地を巡った芭蕉の紀行俳句は、のちに「奥の細道」と名付けられた。「奥の細道 矢立初めの地」


奥の細道 矢立初めの地


あの松尾芭蕉の「奥の細道」のスタート地点には、「奥の細道 矢立初めの地」として石碑が建っている。石碑は千住大橋駅から程近い、千住橋戸町の千住大橋にあるので、この地に立って歴史に思いを馳せてみよう。

ほかにもいくつか歴史スポットが点在しているので、知る人ぞ知る、足立区の歴史にゆかりある地を訪ねてみよう。【東京ウォーカー】

注目情報