5/22には埼玉県でも感染者が確認されるなど、首都圏でも日ごとに拡大の様相を見せる新型インフルエンザ。いよいよ週末を迎えるとあり、人が集まる大型商業施設の対応を聞いてみた。
日本最大級のショッピングセンター・イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)を抱えるイオングループは、詳細なマニュアルを作って対応をしているという。
「まずお客さまに正しい知識を持っていただくため、『新型インフルエンザとは』というポスターを掲示しています。また、万が一に備えた『備蓄品リスト』を掲載したパンフレットも配布しております」とは同グループの広報担当。イオングループでは、2003年のSARS、04年の鳥インフルエンザをきっかけに対策マニュアル作成に取り組み、2006年には新型インフルエンザの対応規定を定めていたという。
「全従業員にハンドブックを配布し、熟読させています。また、社内ではビデオも使って、まず正しい知識を持つようにしているんです。また従業員の入退店時には除菌スプレーを使った除菌も行っています」という。さらに店の出入口に除菌スプレーやアルコールティッシュを置くなど、万全の対応だ。各店舗でのイベントなども「今のところ首都圏では中止などは考えていません」という。
六本木ヒルズや表参道ヒルズを抱える森ビルでも、感染予防として手洗いやうがいを薦めるポップを掲出しているという。「現在、エントランスや手洗い場への消毒液の設置を進めています。官庁とも連携し、今後も対応は積極的に行っていく予定です」(広報担当)。
また、東京の玄関口となる東京駅に丸ビルを構える三菱地所では、トイレにうがいや手洗い励行のポスターを掲出し、エタノール消毒剤を設置しているという。従業員には手洗いうがい、消毒を徹底しているといい「社会的状況を見つつ、店内の消毒作業の準備や、スタッフが着用するマスクやゴーグルなどの手配を進めているところです」(三菱地所広報担当)とのこと。こちらも5/21段階でイベントの中止などは予定していないとのことだ。
いずれの施設も客向けのポスター掲示や、従業員の消毒などの対策をしっかり取っており、イベントなどの中止も予定されていない。今週末は、マスクなど自己防衛はしっかりして、通常通りショッピングを楽しめそうだ。【東京ウォーカー】