林敬子の「ペットとわたしの自由空間」【連載第4回】

2015年8月21日 7:00更新

東京ウォーカー

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愛犬の食事を真剣に考える

愛犬の食べ物について、真剣に考えたことがありますか?犬にはドッグフードが当たり前、毎日同じ食事を与えていれば安心と思っていませんか。

「和風だしで作るしらすと野菜の玄米おじや」は消化がいいので胃腸に優しいメニュー

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「ドッグフードは、犬の食事として本当に最適なのだろうか」と疑問を感じたのが、今から10年前のこと。

先代犬の“愛梨”が8歳を過ぎてから、がん、心臓病、アレルギーと身体に様々な疾患が出始めたころでした。これまで犬にはドッグフード、と当然のように思っていた私は、初めて犬の食事について考えたのです。

少しでも長く生きて欲しい、ただただそう願って……。“愛梨”は様々な病と戦いながら余命宣告よりも長生きし、9歳でこの世を去りました。しかし、私にはたくさんの後悔が残りました。

もっと“愛梨”に楽しみを見つけてあげられたんじゃないか。以前は、愛犬にただ長生きしてほしいという思いだけでしたが、次第に、生きている間に少しでも多くの感動や、楽しみを見つけてあげたいという気持ちに変わりました。それが、手作りごはんを始めるきっかけになったのです。

愛犬が喜べば飼い主もうれしいし、飼い主が楽しい気持ちでいると、愛犬も楽しい気持ちになるのです。人間ほどたくさんの楽しみを持ち合わせていない犬にとって、食は楽しみであり、生きていくうえでとても重要な役割を果たしていると思うんです。

手作りごはんで絆を深める

現在、一緒に生活している愛犬の“ミル”には、子犬のころから10年近くドッグフードを併用しながら、手作りごはんを与えています。

愛犬“ミル”との至福のひと時。手作りごはんで愛犬の楽しみを増やしてあげる

愛犬“ミル”との至福のひと時。手作りごはんで愛犬の楽しみを増やしてあげる

そんな私が、数あるレシピ本の中でおすすめしたいのが「今あるがんに勝つ! 手づくり犬ごはん」(講談社)です。本書は、がんを患っている愛犬の食事療法だけでなく、がんの予防をしたい飼い主のために、重要なことを簡潔にとても分かりやすく説明しています。手作りごはん初心者の方も、長年続けている方も手元に置いておきたい一冊です。

“手作りごはんは面倒そう”とか、“栄養のバランスが偏りそうで心配”と思う方も多いと思いますが、実は、そんなにハードルは高くありません。例えば、ネギ科の植物といった犬が食べてはいけない食品の他、必要な栄養素を覚えておけば、あとは凝ったレシピ通りでなくても自己流でも大丈夫です。

「ササミと温野菜、豆乳卵焼きの大根おろし添え」は食材の匂いが混ざるのを好まない“わんこ”に最適!

「ササミと温野菜、豆乳卵焼きの大根おろし添え」は食材の匂いが混ざるのを好まない“わんこ”に最適!

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飼い主が少しずつ様々な食材を使いながら、その時々で愛犬の体調に合った食べ物や、好き嫌いも知ることができるので、愛犬とのコミュニケーションも深まりますよ。

また、ドッグフードとの併用に抵抗を感じる方もいると思いますが、仮に、災害時に火が使えない場合、食べ慣れない食事を与えることは、かえってストレスにつながるので、手作りごはんと上手く使い分けることも必要だと考えています。

実際、愛犬の“ミル”は、ドッグフードだけを欲しがる日もあれば、野菜を食べずに、肉や魚しか欲しがらないなんて日もあります。他にも牛肉は、ジャーキーにすると喜んで食べてくれます。

こだわりはダシ汁と玄米食

手作りごはんを10年間続けてきた私のこだわりは、ダシ汁と玄米ごはんです。昆布、カツオ節、椎茸、にぼし、鶏ガラなどを1種類でダシを取ったり、自分が食べるお味噌汁を作るついでに、昆布、カツオ節、椎茸などを組み合わせるときもあります。ダシ汁は、小分けにして冷凍保存をすれば、忙しいときでも手軽に使えるため、とても重宝しています。

玄米ごはんは、天然のビタミンやミネラルが、バランス良く含まれている食材。いわば“天然のサプリメント”。普段、私が食べている無農薬の玄米ごはんをやわらかく炊いて、小分けにして冷凍保存しています。

【写真を見る】「桜えびと納豆と野菜のごま風味玄米チャーハン」はゴマの香りが食欲を誘います

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自分が食べる食材を味付けの前段階で小分けにして、冷凍保存しておけば、愛犬の体調を見ながら食材を組み合わせられるだけでなく、不慣れな家族でも簡単に食事を与えることができるのです。また、おやつは基本、生で食べられる野菜や果物がおすすめです。

飼い主の愛情を感じ取ってくれるはず

飼い主の愛情を感じ取ってくれるはず

犬に必要な塩分や糖分は、人間に比べてごくわずか。濃い味付けの代わりに、愛情をプラス!犬は人間以上に感覚が研ぎ澄まされているので、手作りごはんに込められた飼い主の愛情も、きっと感じ取ってくれているはずです。【東京ウォーカー】

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