頭部に装着することで、大迫力の映像を立体的に楽しむことができる装置「バーチャルリアリティ ヘッドマウントディスプレイ(通称・VR HMD)」。近年では、より小型化されたものや、ゲームプレイを想定して周辺機器と同時に開発中のものなど、用途別にさまざまな機種が誕生し、話題を集めている。そんなVR HMDの最新情報を紹介しよう。
そもそもHMDとは、眼球の至近距離に映像を映し出すことで、仮想的に大型ディスプレイと同等の、迫力ある映像体験を楽しむことができる装置の総称。形状は“眼鏡型”と“帽子型”の2つのバージョンに分類され、中には2D、3Dの切り替えが可能な製品もある。固定の映像を映し出すだけでなく、顔の向きに合わせて、画面上の映像が変化するHMDもあり、こちらの機能は特にゲーム業界から注目されている。
数あるHMDの中でも2014年以降、特に話題を集めているのが、バーチャルリアリティを楽しむ点に注力したVRヘッドセット「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」、「OculusRift(オキュラス リフト)」、「StarVR(スターブイアール)」という3つの機種。主にパソコンゲームで活用する「OculusRift」と「StarVR」に対し、「Project Morpheus」は、プレイステーション4に完全対応するよう設計されている点が特徴で、多方面より続報が期待されている。
今年6月に、ロサンゼルスで開催された世界最大のゲームの見本市・E3でも、VR HMDは大盛況。ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースでは、3Dシューティングからアクション、さらにはホラーゲームまで、20種類の「Project Morpheus」対応デモコンテンツが展示され、好評を博した。また、「StarVR」のブースでは、VR HMDとショットガン型コントローラでゾンビを迎撃するアクションゲームが出展。こちらも長蛇の列ができる人気ぶりだったという。
ちなみに現状、「Project Morpheus」の体験イベントで楽しめるデモコンテンツの中では、「Monster Escape」が人気。VRヘッドセットを装着したユーザーが怪獣に、通常のコントローラを手にしたユーザーが人型ロボットに扮して戦う、非対称型対戦ゲームだ。その他にも、リアルなロンドンを舞台に多彩なアクションが楽しめる「The London Heist」などがあり、こちらの評価も高い。いずれも製品化の予定は未定だが、「Project Morpheus」はリリースされた際には、ぜひ遊んでみたい。【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】
※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです