新しい朝の顔、波瑠が演じるNHK連続テレビ小説「あさが来た」大阪で記者発表

関西ウォーカー

NHK大阪放送局制作の連続テレビ小説「あさが来た」が9月28日(月)からスタートする。その放送開始に先立ち、9月1日(火)、NHK大阪放送局で報道陣向けに第1週放送分の試写が行われ、その後、幕末から明治を生きた女性主人公・あさを演じる波瑠、あさを支える夫役の玉木宏が登場し、記者発表が行われた。

制作統括の佐野元彦エグゼクティブプロデューサーは「朝ドラとしては一番古い時代、幕末を始めて描いた。でも、その中で起こっていることは決して古い出来事ではなく今の家庭でも起こっている出来事だということを伝えたい。それに時代のおもしろさを追加できれば」と作品にかける意欲を語った。

「あさが来た」の物語は、京都の豪商に生まれた好奇心旺盛なおてんば娘が成長し、京都や大阪、福岡を舞台に炭鉱事業や銀行、生命保険会社など事業を次々立ち上げ、女子教育にも尽力した姿を描く。第1週目は主人公・あさの少女時代。あさは相撲や木登りが大好きなおてんば少女。琴や習い事に熱心で女らしく育った姉のはつとは対照的だった。はつもあさも生まれた時から大阪の両替商に嫁ぐことが決められていたが、姉が大好きで学問にも興味があったあさは「お嫁になんかいかへん」と反発する。

おてんば娘のあさは成長しても木に登る場面があるが、波瑠は「クレーンで上げてもらいました。結構高くて手を振りたくなるような気持になった。すごく気分のいい景色が見られました」と撮影時のエピソードを明かした。

玉木宏はあさの祖父を演じる林与一の「なんでや、と思う人間が世の中を変えていく。誰に口をつままれても後ろ指を指されてもちゃんと前を向いて歩いて行きなさい」というセリフを挙げ「あさという人物やこの物語を通して、前を向いている人の背中を後押しできる作品になるのでは。ぜひ最後まで期待してほしい」と自信をのぞかせた。

少女時代のあさはNHKの大河ドラマ「八重の桜」で八重の幼少期を演じた鈴木梨央。ほか、あさの姉・はつを宮崎あおい、父・今井忠興を升毅、母・梨江を寺島しのぶが演じる。ほかにも近藤正臣や風吹ジュン、辰巳琢郎、萬田久子など豪華キャストが登場する。また、脚本は「風のハルカ」の大森美香、音楽は林ゆうきが担当。主題歌の「365日の紙飛行機」をAKB48が歌う。

【取材・文=ライター 鳴川和代】

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