映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で感涙した記憶も薄れ、いつの間にか仕事に追われる日常にどっぷり…。昭和30年台を生き抜いていない私でさえ、「ああ、昔はよかったなぁ」なんてつぶやく日々。そんなすれた現代人の心を“懐かしさ”で癒してくれる居酒屋が、大阪で続々オープンしています。
まずは梅田の「家座香屋(いざかや)6年4組梅田分校」(7/1オープン)。谷町の人気店が、駅前第3ビル33階という高層階に新登場。小学校をテーマに、教室や校長室をモチーフにした個室がスタンバイ。1970年代まで給食に出ていた鯨カツ9などが味わえます。また、無料で小学生レベルの小テストにも挑戦でき、満点をとればごほうびも。ちなみに私は60点…(恥)。
次は心斎橋の「半兵ヱ(はんべえ)大阪心斎橋筋店」(7/29オープン)。全国に約30店舗を構えるレトロ居酒屋が、満を辞して関西初上陸! 昭和のガード下をイメージした店内は、駄菓子をはじめ懐かし系が並び、メニューも串焼きやおでんが60円からと、「昭和価格」なのがうれしい♪ さすが、全国のサラリーマンを癒してきた実力を感じます。
最後は日本橋の「やきやき鉄板 ぼんくら家」(7/31オープン)。昭和初期の民家(ホンモノ)を改装したというその店内は、作り物でないリアルな雰囲気で、本気で時代を錯覚してしまうほど。豚や魚介がたっぷりの名物「ぼんくら焼き」¥1380も絶品!
ノスタルジー感溢れる店内で、くたびれたサラリーマン(←これはどの時代も変わらない)が、「だがらよぉ、あのクソ課長がよぉ」なんてビール片手にぐちっているのを聞いているだけで、ああ、日本は平和やなぁとしみじみできます。週末だけでも、昭和へタイムスリップしてみては?
【関西ウォーカー/薮 伸太郎】