朝8時から代官山産のビールで乾杯!「SVB」レポート

東京ウォーカー

「これも取材ですから」平日の朝8時30分からクラフトビールを堪能して幸せそうな小宮山編集長


「渋谷区Walker」小宮山雄飛編集長が渋谷区・代官山産のクラフトビールを堪能


午前中からお酒が楽しめる土地といえば、大人のアミューズメントパーク・立石のある葛飾区、朝酒の聖地「まるます家」など名店揃いの赤羽は北区、朝から食も充実の築地は中央区、観光客もガード下で昼酒を楽しんでる上野・御徒町の台東区など、並みいる酒豪区に先を越されて若干弱かったのが我が渋谷区。

そんな渋谷区になんと朝8時から美味しいビールを飲める心強いスポットが誕生しました。しかも、場所は渋谷区のオシャレ方面担当の代官山!

代官山、ここへきて頑張ってくれました。今まで長男・渋谷、次男・原宿、三男・恵比寿などの陰で、我関せずと服飾の勉強ばっかりしてたオシャレっ子の四男がついにお酒を飲み始めた、そんな感じでしょうか?(全然違いますね)

というわけで伺ったのは今年4月にオープンした「スプリングバレーブルワリー東京」(SVB)。それにしても一体なぜ朝8時からビールを出しているのか、その理由は明快、店名にもあるとおりこちらは正真正銘のブルワリー(ビール醸造所)なのです。なのでレストランである以前に醸造所として朝からビールを造っている。

【写真を見る】テラスにはテーブルと椅子も用意されているので、こちらでビールを楽しむこともできる


イメージとしては、どうせ朝からビール造っていますから、飲みたかったら飲んじゃってください、というような感じでしょうか? 理由はどうあれ、朝からその場で造ったクラフトビールを飲めるなんて、ここへ来て酒豪区の朝酒の聖地たちにも勝るとも劣らないスポットの誕生です。なんてったってこっちは造りたてのビールだからね!どうだ立石、見たか赤羽!ってなぐらいに地元としても鼻高々なわけです。

ということでさっそく6種類のクラフトビールの飲み比べを。2000円で6種類のビールとそれぞれに合ったオツマミもついたお得なセットがあるので、まずはそちらから試してみましょう。フルーティーなJAZZBERRYから、コクのある黒ビールのin the darkまで、どれも個性の強い味ですが造りたて新鮮だからか実に飲みやすい!

是非試してほしいのが6種類のビールとそれぞれのビールに合わせたおつまみがセットになった「ペアリングセット」2000円。まずはこれで自分好みのクラフトビールを探してみて


正直言うと、クラフトビールって味がしっかりし過ぎてて気軽にゴクゴク飲める感じじゃないので苦手なとこもあったのですが、ここのはそういうアクの強さが全然なく飲みやすい。個性はあっても癖がないといいますか、さすが生まれも育ちも代官山!育ちの良さがにじみ出てます。

思えば中学の時、一つ上の学年で憧れだった田辺さんって先輩も、代官山に住んでて、お洒落で個性的な人だったけど誰からも好かれる綺麗な人だったなあ、、、嗚呼、思い出の代官山。

ということで、思わぬところでありし日の小さな恋の物語を思い出し、おセンチな気分になりつつ、6種類の飲み比べの後は、ビールもベースは同じでホップだけを変えるとどう味が変わるかという3種類のビールの飲み比べです。(※現在は販売終了)

ホップとはビールの苦みや香りをつくる植物で、お店では頼めばホップそのものも見せてくれます。

「これがホップなんですね!」と店内に置かれたホップの香りを嗅ぐ小宮山編集長


この日はスロベニア産、日本産、アメリカ産のホップを使った3種類を飲み比べ。思えば、噂では田辺さんもたしか一時期アメリカ人と付き合ってたとか、インターナショナルな人だったから、もしかしたらスロベニア人とも・・・、そんなことを頭に浮かべながら飲み比べ。

うーん、付き合う人によってこんなに田辺さんの印象も変わるんですね、僕の知らない田辺さんの顔・・・・じゃなくてビールですね、ビール、はい、どれも美味しいですほんと。

このお店のすばらしいとこは、本当に目の前でビールを作ってるのが見られるところ。<永遠に完成することのないブルワリー>とうたっているとおり、<つくり手>さんの方も我々<飲み手>の反応・意見を聞いて日々のビール作りの参考にしているというから、文字通り味が完成することなくこれからどんどん進化していくのでしょう。

我々が飲めば飲むほど綺麗になっていく田辺さん・・・じゃなくて、美味しくなっていくビールを育てるつもりで朝から飲んでみるのも、朝酒の良い言い訳になっていいんじゃないでしょうか。(小宮山雄飛)

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