「草食系」とは違う?話題の「オトメン」ってどんなヤツ

東京ウォーカー

「スイーツ男子」や「草食系男子」などが認知度を高めていく中、同じ系列の男性を表現する言葉として「オトメン」というものがある。由来となった菅野文原作の人気コミック「乙男(オトメン)」(白泉社刊)は累計250万部以上を売り上げ、この夏には若手人気俳優の岡田将生主演でドラマ化も決定している。

では、「オトメン」なる人々は「草食系男子」や「スイーツ男子」とは厳密にはどう違うのだろうか? その定義を「乙男」を連載中の「別冊 花とゆめ」編集部に聞いてみた。

「具体的にはお菓子作りや裁縫などの“乙女的趣味”に関心を持ち、“乙女”らしくも“男らしさ”を兼ね備えている男性のことです。劇中では、少女マンガを描いていたり、メイクが上手な“オトメン”も登場しています」(『別冊花とゆめ』編集部担当者)。

ちなみに、“オトメンの条件”は少女漫画に登場するようなイケメンである必要はないらしい。どうやら「草食系男子」との違いは、一般に“男らしさ”を想定させる部分の有無にあるようだ。当然劇中の主人公・正宗飛鳥は剣道部主将で全国制覇を達成(!)という男らしさも持ち合わせている。では、そんな「オトメン」のモデルとなった人物はいるのだろうか?

「原作者の菅野文さんは、俳優の谷原章介さんやタレントの劇団ひとりさんをモデルに想定して描いていると言っていました。谷原さんは、ぬいぐるみがお好きという話があります」(編集部担当者)。

なんと、「オトメン」は実在の有名人にモデルがいた! イケメン俳優の谷原章介さんはテディベア集めという意外な趣味があり、劇団ひとりさんもかなり多趣味な一面で知られている。どちらも一目見ただけでは、きっとわからない事実だろう。

そう考えると“オトメン”の有名人は他にもいる。例えば“スイーツ好き”という点なら、男らしさ抜群の見た目に反してスイーツ本を出版して世間を驚かした俳優の的場浩司さん、ロールケーキをプロデュースして「成宮ロール」まで開発した俳優の成宮寛貴さんは立派な“オトメン”だろう。

少女マンガが好きだったり、甘いものが大好きという男性は身近にたくさん居たりするが、“オトメン”か“草食系男子”かの分かれ目は、“男らしさ”を兼ね備えているかどうか。「アイツは絶対肉食系!」と思っている人が、実は「オトメン」だったという漫画みたいな話も案外たくさん転がっているのかもしれない。【東京ウォーカー/那須毅】

注目情報