ここ数年で、グラビアアイドルやレースクイーン、コスプレイヤーなど、様々な分野の女性の撮影会が頻繁に行われるようになった。スタジオを貸し切り、大人数のアマチュアカメラマンがモデルを囲んで撮影し、一定時間ごとにモデルが入れ替わったり、衣装を着替えたり…というスタイルが主流だが、中には屋外へ飛び出して、モデルと1対1で撮影を行う“個人撮影会”と呼ばれるスタイルもあり、撮影会モデル(略称=撮モ)の注目度が上昇しているという。これらの人気の秘訣を確かめるべく、実際に個人撮影会を体験してみた。
10月某日、代々木公園で開催されたこちらの「CC撮影会」。日替わりで美女の写真を掲載していくWebサイト「美女暦」と連動した企画で、美女暦に出演しているモデルたちを、自由に撮影できるところが大きな魅力だ。
参加するには、事前にCC撮影会の公式サイトで、撮影場所や出演モデルをチェック。希望に沿った条件の撮影会があれば、そちらに申し込み、撮影したい内容を伝えたうえで、当日、現地にてモデルと合流。時間いっぱい、個人撮影会を楽しむ…といった仕組みになっている。料金は、打ち合わせ時間も合わせて80分8500円~(モデル・野外orスタジオにより料金が違う)と、大人数で行う撮影会に比べるとやや高めだが、何よりも80分もの間、魅力的なモデルを自由に撮影できる点が話題となり、同撮影会にはリピーターが続出しているという。
気になるのが、「1時間以上も“間”を持たすことができるのか?」という点で、他にも「ひょっとしたら、フォトスポットやポーズを提案する度にNGを食らうのでは?」など、あれこれ不安に思いながらも現地に向かったところ、現役女子大生モデルの目見田早弥子さんが出迎えてくれた。
今回は、取材という名目で飛び入り参加させてもらったため、現地で直接、撮影プランを相談することになったのだが、ここでまず感心したのが、目見田さんの手際の良さ。大学1年生の頃からモデルをしているだけあって、個人撮影会の流れも熟知しており、「今日の天気でこの時間なら、こっちがいいですよ」と、おすすめの撮影スポットに次々に案内してくれた。さらに木漏れ日の下での撮影時は、光の当たる位置を計算しつつ、自分でベストな位置に移動してくれたり、写真映えするポーズを取ってくれたり、非常に撮影しやすかった。
そして、肝心の撮影中の“間”だが、これも実に絶妙で良い感じ!大学での出来事や休日の過ごし方などを、ごく自然な雰囲気で話してくれるので、リラックスしながら撮影に取り組めた。こうしたお喋りの時間こそ、個人撮影会の醍醐味で、何度も参加している熟練(?)のカメラマンの場合、お喋りの内容からその日の撮モの心情を読み取り、感情が反映された写真まで撮れてしまう。あいにく記者は、そこまで読み取ることはできなかったので、ただ楽しみつつ、様々なスポットで写真撮影を満喫させてもらった。
ちなみに、撮影中はスタッフも同行するものの、常に視界に入らない離れた位置にいてくれるので、撮モと2人だけの空間に浸れるのもうれしいポイントだ。今回参加させてもらった代々木公園以外にも、都内や横浜のスタジオ、お台場海浜公園など、あらゆる場所で撮影会は行われているそうで、実際に体験してみることで、リピーターの「気になるモデルが参加する撮影会なら、場所が変わる度に申し込み、毎回異なる風景で撮影を楽しみたい」という心情も納得できた。
なお、この度参加させてもらったCC撮影会は、こまめにサイトをチェックしておかないと、なかなか予約が取れないそうだ。人気の高い撮モの場合、1日に数回設けられている撮影枠が、複数まとめて予約されることもあるとのこと。
三脚や照明機材といった大がかりな撮影機材は一切必要なく、コンパクトカメラ1台あれば申し込みが可能なCC撮影会。魅力的な撮モと楽しいひと時を過ごしながら、写真撮影もしっかり満喫できる。ファッション雑誌に掲載されているようなオシャレな写真にチャレンジしてみてはいかがだろうか?【東京ウォーカー/取材・文=ソムタム田井】