明治時代に建てられた、兵庫県の養父市特有の3階建ての古民家(築年数不詳 築130年~150年)を再生活用した、1日1組限定の宿「こころの里 懐(かい)」では、2015年5月にオープンして初めてジビエのシーズンを迎え、活況を呈している。
地元の「鹿」をメインに使用した料理を提供しているが、ビタミン・ミネラルが豊富で低カロリーな鹿肉は、「こころの里 懐(かい)」が得意とする家庭薬膳料理にぴったりだけに、宿泊客にも好評だ。
山々に囲まれた静かな特別の空間で、小川のせせらぎを聞きながら一夜を過ごせる宿。昔のまま再現した薪で沸かす生薬入りの2つの五右衛門風呂に浸かり、囲炉裏を囲んで美味しい家庭薬膳料理を食す愉しみは、しっかり通の旅人たちに受け入れられている。
1日1組限定の一棟貸し切りなので、周りを気にせず、まるで本当に田舎暮らしをしているような体験ができて、都会の喧噪を忘れさせてくれる同宿では、12月からは、鴨、猪などを使った薬膳鍋も提供していく予定。
心と体のことを真剣に考えて行き着いた、家庭薬膳料理の真髄を、一度は味わってみたい。【関西ウォーカー】