生涯学習講座・横浜学「横浜とビール」が開催!

横浜ウォーカー

関東学院大学×横浜ウォーカーのコラボイベントとして開催されている生涯学習講座「横浜学」。10月18日、第15回となる講義が開催された。テーマは「横浜とビール」。

最初に登壇したのは高知工科大学 経済・マネジメント学郡専任講師の生島淳(しょうじまあつし)先生。明治初期、横浜には日本で最初のビール醸造所が誕生。ビール産業の勃興期に活躍した外国人技術者と、その後10年ほどの国内ビール産業の流れについて解説してくれた。1880年代後半には数多くのビール会社が誕生したそうだがその中でも、国産の小麦を原料とした日本人技術者による醸造を目指し、やがて横浜を代表する企業となっていくキリンビールの歴史を大きく紹介した。2人目はまさにその「キリンアンドコミュニケーションズ」でビールセミナー講師を務める中水(なかみず)和弘先生が登場。創業時、山手にあったキリンビールの横浜工場は、関東大震災で被災し、現在の生麦に移転した。中水先生はこの生麦工場にまつわる話を披露した。約90年前に移転した当初から工場には技術研究室が設けられてたそうで、今より色が濃く苦味も強かったビールを、より淡色化し苦味を抑えた現在のビールの原形にしたのもこの研究室があったからなど、興味深いエピソードの数々を語った。3人目の登壇者は横浜でクラフトビールを製造している「横浜ビール」の代表取締役社長・太田久士先生。町の誇りとなるビールを作ることが町のビール屋の務めと語り自社が生産する「綱島桃エール」の例を紹介。生産量の限られた綱島産の桃を原料とするビールを作り10年。今では地域の人たちによって消費される人気のビールとなっているそうだ。

三人三様、横浜のビールにまつわる興味深い話を聞き、ビール好きはもちろん、ビールが少々苦手な人さえも、奥深さに改めて魅了されるきっかけになったのでは。

次回は「横浜と橋」をテーマに12月13日(日)の予定だ。

【横浜ウォーカー】

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