10月30日(金)~11月9日(月)の期間、「インド細密画(ミニアチュール)展」を吉祥寺で開催。会場の福永宝飾店は、ブライダルから普段使いまでの宝石をそろえるジュエリーショップだ。
宝石を素材にした絵の具で描く細密画
「インド細密画(ミニアチュール)」とは、15~19世紀にインド各地で最盛期を迎えた絵画で、ヒンドゥー文化圏やイスラム文化圏など文化や土地により画法やモチーフなどが異なる。
展示されるのは、2001年に来日してから神奈川や大阪、銀座などで個展を開催しているモハメッド・インサーフ・アリ・カーン・ゴーリさんが手がける作品。リスの尻尾から作る極細の絵筆を使い、A4サイズから数センチ四方のものまで、小さなキャンバスに描かれる。
また、キャンバスは紙だけではなく、現在では入手不可能な象牙や大理石、革なども用いられる。絵の具は主に、ルビーやガーネット、エメラルドやサファイアなど、色とりどりの宝石などの鉱物を自ら粉砕して作り、その絵の具を使った作品は「描かれた宝石」とも呼ばれている。
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンの妻を描いた絢爛豪華な「ムムターズ・マハルの肖像」をはじめ、インドの有名な神様「ガネーシャ神」など、緻密で美しい絵画が並ぶ。
ジュエリーが並ぶ美しい店内で、インド細密画の魅力にふれてみよう。【東京ウォーカー】