10月23日、元離宮二条城(京都市中京区)で「アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」点灯式が開催され、特別ゲストに女優でタレントの壇密や門川大作京都市長、同イベントの総合プロデューサーである、アートアクアリウムアーティスト・木村英智氏が登場した。
木村氏がデザインした、淡いピンクの着物で登場した壇密。まずは京都の思い出を聞かれ「初めての家族旅行が京都でした。でも30数年前のことなので、記憶が曖昧です」と、はにかみながら挨拶し、同イベントはスタートした。また「アートアクアリウムはご存知でしたか?」の質問には、「美しい展覧会をしているなと思っていました。でも行ったことはなかったです。動画で見たことはありました」と答え、それに対し木村氏は「京都は(他の地域と比べると)格別(に規模が大きい)なので、これを先に見てしまうと」と苦笑いする場面も見られた。
今回の展示で一番の目玉は京都初登場作品であり、「花魁(Oiran)」の流れを汲む巨大金魚鉢シリーズの大作「大奥 御殿スペシャルバージョン」。この作品に関連して、昔の「大奥」そのものについての感想を聞かれた壇密は「生々しいほどの階級があって。シビアさを感じます。でも、そのシビアさのほかにやりがいということも感じていたのではと。自分を保っていられる、寄りかかりの精神もあったのではと思います」と”壇密流”大奥の見方を披露した。また、「大奥の時代に生きていたら、のし上がれそうですか?」の質問には、「想像つかないですが。そういう世界に放りこまれたら、ある程度の願望は出てくるでしょうね」とコメントした。
また点灯式では、門川京都市長も挨拶を行い、「今年は琳派400年祭なので、そのアートアクアリウム展をお願いしますと木村氏に依頼したら、『日本の美を徹底的に追求したらそれは琳派ですので、アートアクアリウムは(すでに)琳派です』とおっしゃった。まさのその通りで素晴らしいことをおっしゃるなと思いました」と、琳派とアートアクアリウムの意外なご縁!?を披露した。
同イベントは、二条城では昨年初めて開催され、52日間で30万人を動員した。今年は「リンパリウム」「「大奥 御殿スペシャルバージョン」など、京都初登場が5作品加わり、さらにパワーアップ。琳派400年記念祭として12月14日(月)まで開催される。
【取材・文=関西ウォーカー編集部】