有名人とのコラボ弁当や、ご当地メニューなど、話題の新商品が、次々と登場する“コンビニ業界”。その中でも、ファミリーマートの「ファミマフレッシュ」はオトナの男性を中心に人気だという。
「ファミマフレッシュ」とは、2006年に開始し、現在約1200店舗で展開しているコーナー。生のトマトやキャベツ、新鮮なフルーツ、肉類や乳製品など、スーパーのようなラインナップで、生鮮食品を扱うのが特徴だ。
中でも、製造から物流、販売まですべて1〜4℃で管理された“スーパーチルド食品”の、「お刺身」やオセアニア産の牛肉を使った「ローストビーフ」(小290円、大390円)は大好評。まだ全国で展開しているわけではないが、デパ地下で買うような“豪華食品”が手軽にコンビニで買えるとあって、40代の男性を中心に受けているという。なんでも、「ファミマフレッシュ」を導入している店舗は客単価も高いため、未導入の店舗に比べ売上げもかなり好調なのだとか。
「最初は、『コンビニでもここまで買えるの!?』と驚かれるお客様が多かったですね。でも、会社帰りなどにご利用いただく機会も多く、あっという間にお刺身が売り切れることもあります」とは、ファミリーマート広報の大月さん。「『ファミマフレッシュ』は、コンビニとスーパーの間を目指していて、コンビニで買ったものを、家でひと手間かけて食べるというニーズも狙っているんです」
この背景には、料理する男子、“料理男子”や“弁当男子”の増加も一つの要因では、と考えているという。
「ご自分でお弁当を作る男性のニーズにも対応できていると思います。簡単なおつまみや、明日のお弁当のおかずなら(ファミマフレッシュで)そろうので、忙しいビジネスマンの方にはぴったりだと思いますよ」(同・大月さん)
薬事法改正により、市販薬の販売も開始したこともあり、どんどん買えるものが増えてきたコンビニ。新鮮や野菜も高級食材も、手軽に買えるサービスは、私たちにライフスタイルの幅を広げてくれそうだ。
「今後は、地域や時間帯などに応じて、商品ラインナップをどんどん変化させていく必要がありますね」(ファミマフレッシュ推進部マネージャー・松原さん)というコメント通り、これからのコンビニは、ますます利用する人のニーズやライフスタイルに沿った店舗になっていきそうだ。 【東京ウォーカー/安藤真梨】