【溝端淳平インタビュー:その2】蜷川幸雄が描くシェイクスピア・シリーズで女性役に!

関西ウォーカー

※【その1】の続きhttp://news.walkerplus.com/article/67200/

Q:そこでなにを感じましたか?

苦しまないと自分の幅って広がらないんだろうなって先輩方を見てて思います。追い込んで追い込んで、成長して行ける。向き合って乗り越えて、新しいことが生まれる。いろんな役に挑戦して、いろんな自分の殻を破りたい。ずっとは無理でも、何年かに1回は自分で自分を苦しめる環境に飛び込んでいきたい、そこに身を置くような人でありたいなと思いますね。

Q:舞台を、またシェイクスピアを初めて観る人には?

この作品は喜劇だし、お話がわかりやすく進んでいくので、シェイクスピアの入口としてはすごく観やすいと思う。蜷川さんの舞台は敷居が高い、シェイクスピアは難しいっていう概念は崩せるんじゃないかと思います。

僕の地元の友達とか同級生とかも、舞台を大阪でやるたびに観に来てくれて、「舞台は初めて観るけど、ほんとにおもしろかった」っていう人が多くて。舞台は生で、その瞬間に舞台でしかできないことはたくさんある。特に、蜷川さんの舞台は、生で観る価値があると思います。単純に、初めて舞台を観る人には、舞台を好きになってほしいですね。

Q:関西に来られた時に必ず行くところは?

実家は和歌山の橋本で、南海高野線の特急乗ったら42、3分。大阪と近いです(笑)。公演中は帰らないですけど、前後が休みなら実家に帰ったりもしますね。公演中に絶対行くのは、まず地元の中高一緒だった同級生がミナミでやってるバー。それから、NGKに新喜劇を観に行って、千とせか信濃そばに寄って帰る(笑)。

Q:新喜劇ファン、ですか?

はい、新喜劇好きです。僕は、「私、豚ですねん」の酒井藍さんが好きですね。最近は「私、人間ですねん」の(笑)。山田花子さん二世みたいな、あのゆるさがいい。(浅香)あき恵さんも好きですよ、僕(笑)。

Q:新喜劇に出てくれって言われたら?

出れるもんなら出たいですよ!(笑)。一生の記念になりますからね、「新喜劇出たよ~」って(笑)。内場(勝則)さん、いいですよね。

この前、小藪(千豊)さんが、僕がやらせていただいている番組に出演してくださった時に、東京公演を観に行かせてもらったんです。東京にも新喜劇ファンがいっぱいいて、やっぱり新喜劇を観れるってこんなにも珍しいことなんや、だから僕、大阪で行くんやって確信しました。この感じは関西でしか観られへんから(笑)。

僕の根底には、関西のお笑いのDNAがあるんで、おもしろいこと大好きなんです。中学のころから漫才したり、文化祭で舞台の脚本書いて演出してました。“どらえもん”がただのオッサンやったらおもしろいのになぁとか思って。腹巻巻いて、けだるい感じの『二日酔いのどらえもん』(笑)。

くだらない喜劇やどうしようもない人間とか、もっとシリアスな話も…いろいろやりたいですね。

【取材・文=高橋晴代】

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