栄養価も使い勝手もS級! 「チアシード」で脱メタボ

東京ウォーカー(全国版)

海外セレブが火付け役


アサイー、ピタヤ、マキベリー…、昨今“栄養価バツグンなのに低カロリー”を謳う食材が次々とフィーチャーされている。これらの食材の総称は「スーパーフード」。ミランダ・カーやグウィネス・パルトロウといった海外セレブが火付け役となり、日本でも女性を中心に認知度急上昇中のワードだ。そんな中、メタボ対策にぴったりの「チアシード」なるモノが今、脚光を浴びているのだとか。このブームの真相に迫ってみた。

チアシードはヨーグルトに混ぜてももちろん美味!


神秘的なイメージも一因


2014年設立された一般社団法人 日本スーパーフード協会によると、「スーパーフード」は1980年代の北米で使われ始めた言葉だという。その定義は“栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品”、または“ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品”とされ、健康志向の高まりとともに、日本でも各メディアによってもてはやされている。

具体的な食材は提唱者によって異なるが、同協会が「プライマリースーパーフード10」として挙げているのは、「スピルリナ」「アサイー」「カカオ」「ココナッツ」「マカ」「ブロッコリースーパースプラウト」「チアシード」「カムカム」「クコの実(ゴジベリー)」「麻の実(ヘンプ)」の10種。例えば「スピルリナ」は藻の一種で、植物性でありながらたんぱく質が豊富であることが特徴だ。さらにアミノ酸、ビタミン、ミネラルに加え、食物繊維、不飽和脂肪酸など50種類以上の健康・栄養成分を含む。たった1種類を見ただけでも、まさに“スーパー”なラインアップであることが分かる。

海外セレブ御用達であることに加え、海外発祥の文化だからかスーパーフードに挙げられるのは聞き慣れない食材が多い。故に神秘的なイメージを持たれやすく、それがブレイクの一因になっていることは間違いない。

一方で、日本伝統の食材も負けていない!例えば、大豆を発酵させて作る納豆には、美肌効果やデトックス効果、アンチエイジング効果など、美容効果への期待が盛りだくさん。近年は「ジャパニーズスーパーフード」として、みそや梅干しなどと共に海外で脚光を浴びているという。

チアシードとは何か?


とはいえ“コンビニで買える”よりは、やはり比較的入手しにくい食材の方が、日常にちょっとした刺激を与えてくれるのも事実。そこで、おすすめしたいのが、「チアシード」だ。チアはシソ科サルビア属ミントの植物で、チアシードはその種のこと。

主に食物繊維が豊富でダイエット効果が期待できるため、前述の「プライマリースーパーフード10」の地位を確立している。ルックスはゴマと変わらないものの、水分を含むと膨張してプルプル&トロトロに変身。新感覚食材として、かつて日本で大ブレイクしたナタデココのように、今ではチアシード入りのドリンクが次々と発売されている。ついつい食べ過ぎてしまうこの季節、後悔する前にスーパーフード生活を始めてみてはいかがだろう?

このチアシードの成分の特徴は、「オメガ3系脂肪酸」を多く含んでいること。血中の中性脂肪やコレステロールを低下させて動脈硬化を予防するという、まさにメタボ体質にピッタリの栄養素だ。特定の青魚に含まれているものの、現代人の食生活では大半の人が不足している危険性アリ。しかし、チアシードはたった10g(大きめのスプーン1杯分)で、一日の目安摂取量をほぼカバーできてしまうのだ。

また、野菜が苦手な人にも朗報!チアシードは約半分が食物繊維。外食が多いビジネスマンが悩まされることが多い腸内環境が改善したり、糖分の吸収が緩やかになったりと、食物繊維のパワーは言うまでもない。何より、チアシードは大量に水分を吸収する特徴を持つ。スムージーやジュースに投入すると、種の周囲にゼラチン状の物質が大量発生!約10倍にも膨らむため、たった1杯のジュースでもおなかもいっぱいに。飲み会やイベントが重なりやすいこれからの季節、“食べ過ぎ防止”にもうってつけの食材なのである。

使い勝手の良さも魅力


スーパーフードと呼ばれるだけあって、チアシードは他にも底力を備えている。カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、カリウムなど多種類のミネラルもたっぷり含んでいるのだ。ネット通販でも簡単に手に入れることができるので、ビジネスマンの体調を整えるマルチなサプリメントとして日々の食事に取り入れたい。また、チアシードは無味無臭なので、どんな食材にも合わせやすい。忙しい朝でも、スープやジュース、ヨーグルトに加えるだけでOKという、ふりかけ感覚で取り入れられる“使い勝手の良さ”も魅力なのだ。

中でも、夕食や残業帰りの夜食に手軽に取り入れられるのが、「チアシードのポン酢ジュレ」だ。レシピは、50cc程度のポン酢に大さじ1杯のチアシードを投入して、とろみがつくまで置いておくだけ。サラダや冷ややっこにかけるだけで、ちょっと気の利いたおつまみが完成する。プチプチとした食感が楽しく、おいしさが倍増すること請け合いだ。ポン酢が幅広いおかずと相性がいいのはご存じの通り。また、8月に発売された「大さじ1杯で健康 チアシードレシピ」(ぴあ刊)など、近ごろはレシピブックも増えている。面倒くさがりな男性でも、手軽においしく、飽きずに続けられる、まさにスーパーなフードなのである。【東京ウォーカー/記事提供=週刊ジョージア】

※記事の内容は、無料スマホマガジン「週刊ジョージア」から一部抜粋、再構成したものです

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