11月4日、映画「リトルプリンス 星の王子さまと私」の舞台挨拶が、梅田ブルク7(北区梅田)で開催され、日本語吹替版で、主人公の女の子役の声を務めた鈴木梨央と、女の子のお母さん役の吹替を務めた女優の瀬戸朝香が登場した。
この映画は、世界中で愛されている名作「星の王子さま」の話と、その後の物語を描いたアニメーション映画。主人公は、母親が立てた人生の設計図通りに、無駄なく進んできた9歳の女の子。その女の子が、引っ越し先で、昔「星の王子さま」に逢ったおじいさんと出会い、生活が一変する。二人はだんだん仲良くなるが、やがておじいさんが病に倒れてしまい。少女は、おじいさんがずっと会いたがっていた、"星の王子さま"を探す旅に出るというストーリー。
「まいどおおきに! 大阪の街は活気があって、えらい気に入ったわ!」と、出演したNHK連続テレビ小説「あさが来た」で覚えた京都弁で、元気よく登場した鈴木。京都弁の要請はなかったにも関わらず、鈴木のアドリブだったとか。瀬戸は「ステキな作品を見て頂ける時間がやっと来ました」と挨拶し、イベントはスタートした。
「吹替えはどうでしたか?」の質問に鈴木は、「なりきってやっていたので、淋しくなったり、フワフワしたり、いろいろな気持ちになりました」と感情移入して、作品に向き合っていた様子。また瀬戸には、「映画のお母さんは厳しいですが、お母さんでもある瀬戸さんから見てどうでしたか?」の質問が。「ちゃんと仕事をしながら、教育熱心で。あそこまでできると尊敬できますね」と、女優というより、母親の顔で質問に答えていた。ほかに「女の子と似ているところは?」という鈴木への質問には、「おじいちゃんが好きなところ。私はおじいくんと呼んでいます。“ちゃん”は女の人みたいだから」と、鈴木流おじいちゃんの呼び方を披露した。
今回の映画でカンヌ国際映画祭に参加し、レッドカーペットを歩いた二人。その感想を聞かれ「緊張しましたけど、瀬戸さんと津川さんと一緒だったので、安心して歩けました」と鈴木が答えると、「他の国でこの映画のお母さん役の吹替えをしている方たちとお話しました。苦労したところが同じで、あなたはどれぐらい(吹替えの時間が)かかったの?と話をしていました」と、言葉は違えど、苦労する場面は同じだった様子。それに対し、「どの場面が苦労したのですか?」という質問に「言っていいんですかね?プランを発表するところです!」と、瀬戸はネタバレしないように答えた。その世界共通で苦労する場面とは!? 実際に映画をチェックしてみてのお楽しみだ。
同映画は11月21日(土)から、梅田ブルク7ほかで全国ロードショーされる。
【取材・文=関西ウォーカー編集部】