アニメ“僕街”の藤沼悟に土屋太鳳&満島真之介

東京ウォーカー(全国版)

2016年1月7日(木)から放送が始まるテレビアニメ「僕だけがいない街」のボイスキャストが発表された。

リバイバル能力を持ち、過去を変えられる藤沼悟に土屋太凰と満島真之介を抜擢。土屋は10歳の藤沼悟、満島は29歳の藤沼悟を演じる。2人は揃って声優初挑戦だ。

声優初挑戦の土屋太鳳と満島真之介


伊藤智彦監督によると、「僕だけがいない街」を単なるアニメ化に終わらせない、よりリアルな作品にしていくためにオーディションを重ねた末に出会ったのがこの2人だったという。少年らしさを感じる土屋と、落ち着きながらもどこか影を感じさせる満島の声がそれぞれの役にぴったりだったことから今回の起用につながった。

29歳の藤沼悟の声を演じるのは満島真之介(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会


また、他のキャラクターを演じる声優陣も豪華だ。雛月加代に悠木碧、片桐愛梨に赤崎千夏、ケンヤに大地葉、ヒロミに鬼頭明里、オサムに七瀬彩夏、カズに菊池幸利、白鳥潤に水島大宙、藤沼佐知子に高山みなみ、そして八代学に宮本充!

緻密な演出、リアリティたっぷりの美術、物語を彩る音楽、その中で動き出す息を吹き込まれたキャラ。アニメならではの「僕だけがいない街」が表現されていく。

ごくごく普通の小学5年生だった藤沼悟だが(C)2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会


なお、2016年3月19日(土)からは藤原竜也が藤沼悟を演じる実写映画の公開も控えており、原作コミック(最新7巻は12月26日発売)に加え、アニメ、実写映画で展開される「僕だけがいない街」ワールドからますます目が離せない。【東京ウォーカー】

【土屋太鳳コメント】

原作を読み終わった時、私は立ち直れませんでした。人の心に巣食う闇があまりにも深くて重い。でもその闇の中に、懐かしい体温のある優しい光が、必死に瞬いてるようにも感じました。この物語で描かれるたくさんのことは、残酷で哀しく、許されることではありません。だからこそ真摯に向き合い、誠実に演じたいと思います。アニメの声を担当するということは本当に重大なことだと思います。嬉しいと同時にとても緊張しています。今は二次元の世界で生きる悟を追いかけようと必死ですが、背中はあまりにも遠く、焦るばかりです。ですが必要なテクニックなどを教えていただきながら、悟のように全力で、あきらめず食らいついていきたいと思います。

【満島真之介コメント】

オファーをいただいた時は、率直に嬉しかったです。声だけで表現する世界にとても興味があるので、ワクワクしています。原作を読ませていただき、何の変哲もないどこにでもいるような青年を主人公に、ここまで繊細な愛情溢れるサスペンス作品を作る三部先生に驚かされました。「あのとき違う選択をしていたら、自分の人生どうなっていたんだろう」という誰もが感じたことのあるであろう感覚が、彼を大きく動かすことになります。日常の中で、ふと舞い降りる記憶の糸を、現在の自分が新たに紡いでいくような作品です。素敵なスタッフ、共演者の方々と共に力を合わせて、皆さんの心に響く作品を届けたいと思います。

【伊藤智彦監督コメント】

藤沼悟という役は、ヒーローではなく、抜けたところのある役なんですね。そういう演技ができる方を探して、お二人の名前に辿り着いたんです。土屋さんは、声を張っても怒りを感じさせないというところが、悟らしいなと。「グループの中で絶対一番になれないやつ」という感じが出せるんです。他の子供たちとのバランス的にも良かったと思います。満島さんは、実写映画などで見せる芸幅の広さに加えて、ナレーションをCMでやっているのも大きかった。悟はモノローグがとにかく多いキャラですからね。お二人がアフレコをされていく中で得られるものが、悟の成長感と結びついていけば大成功かなと思っています。僕もその時を楽しみにしています。

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