のどかな里山に突如現れる33mの金ピカ巨大観音様が出迎えるのは、三重県津市にあるその名も「大観音寺」(拝観料大人1000円)。ココには珍名所好きにはたまらない衝撃な光景がいっぱい!
巨大観音様のほかには見上げんばかりの仏様の手形や下駄、気合入りまくりの“やる気達磨”、ゾウほどの大きさの“神獣”が鎮座している。
ちょっぴりファンタジックな世界を繰り広げるのは、手にフルートやらギターやらを持つ“カエルのオーケストラ”やファンシーな“ネコのオーケストラ”。しかも全長約1mのカエルは120体あるという、驚くほどの巨大なオーケストラだ。
さらには微笑をたたえながらマイクを手にする“カラオケ観音”まで登場し、本当に盛りだくさん!なのだ。
だが、こんな笑(?)撃な光景にはれっきとした理由がある。
「たくさんの神様仏様を取りそろえているのは、檀家を持たない寺なので、できるだけ幅広い御利益で参拝の方々のご期待に添いたいとの思いから。カエルやネコのオーケストラは、お寺=暗いというイメージを払拭し、お子様にも親しんでいただきたいと考えたのです」と大観音寺の副住職さん。深〜いみ心を受け止め、ありがたくお参りさせていただこう。
ちなみに、「東海珍名所九十九ケ所巡り」(http://www.days.ne.jp/chinmeisho/)の著者でフリーライター大竹敏之さんにココの鑑賞ポイントを聞いてみた。「大物ばかりに目が行きがちだが、柱や壁にびっしりの仏様の手型足型レリーフにも注目して。指先一本一本に仏様が彫られ、これだけで何万体!?というほどです」とのこと。
いろいろな神様仏様に出会える大観音寺のワンダーランドぶりは、1度行って自分の目で確かめるべし。ただしご利益のある場所であることをお忘れなく。【詳細は東海ウォーカー6/9発売号「笑撃の東海珍百景」に掲載】