“青森”をテーマにした異色の展覧会「Fly me to the AOMORI 青い森へ連れてって」が12月10日(木)から19日(土)まで、愛知芸術文化センター アートスペースXなど計6ヶ所を会場に開催される。
本展は青森県の魅力を“アート”というフィルターを通して紹介する試みで、青森県立美術館がプロデュース。世界に4枚しかないというシャガールの巨大作品、バレエ「アレコ」舞台背景画を3枚収蔵するほか、青森県出身のアーティスト、奈良美智による「あおもり犬」などユニークでモダンな作品も多数展示する同館は、そのスタイリッシュな建築や館内デザインと合わせて非常に人気が高い美術館。それゆえ、東海エリアにおける青森県の観光プロモーションの一環として企画された今回の展覧会も注目度は非常に高い。
“真っ白な雪”や“りんごの赤”など、四季折々にある「青森の『色』と『形』」を題材にした写真やインスターレーションが出品されるこの「Fly me to the AOMORI 青い森へ連れてって」では、作品を通して青森県の風景だけでなく、そこに根付く文化や伝統を表現。また、青森県出身の作家である、太宰治のポートレート展や、「ウルトラ」シリーズのヒーローや怪獣デザインを手掛けた成田亨の展示も行われる。そのほか、「青森県立美術館の魅力」をテーマに、同美術館や「ルイ・ヴィトン 名古屋栄店」などを手掛けた建築家、青木淳のコンセプトスケッチや、ミナペルホネンがデザインした同美術館のユニフォームなども紹介されるという。
東海エリアからだとかなり遠いイメージがある青森県だが、名古屋小牧空港からであればフジドリームエアラインズ(FDA)の飛行機でおよそ80分と実際はそれほど遠くもない(なお、青森県立美術館は改修工事で2016年3月中旬まで休館中)。名古屋で青森を感じるアートに触れたあとは、その魅力を直接体感する旅の計画をしてみるのもオススメだ。【東海ウォーカー】