10月31日、大阪府門真市の海洋堂本社敷地内に同社直営のショップ「海洋堂ホビーロビー門真」がオープンし、話題となっている。「海洋堂ホビー館四万十」「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁龍遊館」などのミュージアムや、直営ショップの東京・秋葉原の「海洋堂ホビーロビー東京」はあったものの、長らく地元大阪のファンが楽しめる場所はなかった。ホビーロビー門真はファンの熱いラブコールに応え、満を持してオープンした。
店頭では気軽に購入できるガチャガチャから最新商品までを展示、販売している。さらに海洋堂の歴史をひもとくガレージキットや貴重なアイテムも展示され、小さなミュージアムのおもむきもある。アニメや実写のキャラクターはもちろん、仏像や怪獣、動物の食玩など様々な作品が詰まった店内はまるでフィギュアの小宇宙のようだ。特に2次元からから立体に起こした精緻なフィギュアは海洋堂の真骨頂だ。
今後はタイムサービスセールやジャンクパーツの販売、不定期のセールなどを実施するほか、新作発表会も行われるそう。また、店頭でのガレージキットやソフビキット制作実演、造型師や塗装師と会えるワークショップやイベントの開催など、海洋堂ならではの催しも企画している。
同社広報担当者は「フィギュアは置物として飾るほかに、遊んで楽しい、写真に撮って楽しいもの。楽しみかたを広く知っていただけるような展示を心がけています。ただ海洋堂の製品を購入できるだけでなく、遠くから遊びに来てくださった方にも、来てよかったと思っていただけるような、小さくてもギュッと中身の詰まったお店にできれば」と今後の展望を語る。
取材中も訪れる人が絶えない海洋堂ホビーロビー門真。大阪のフィギュアファンにとってはうれしい存在になってくれそうだ。
（取材・文＝ライター 鳴川 和代）