狛江市で初の駅前イルミ!街を彩る2万球のきらめき

東京ウォーカー

新宿から小田急線に乗り30分弱。東京都・狛江市は、都心部へのアクセスが優れている一方で、緑が多く落ち着いた雰囲気の街並みが特徴だ。市の南北には多摩川と野川が流れ、「水と緑のまち」をキャッチコピーとしている。

そんな同市で、十数年ぶりに復活したイルミネーションが2016年1月31日(日)まで、市内3カ所で実施中だ。高橋都彦狛江市長の発案により、駅前に明るさを演出する取り組みの一環として実現した。市域としては全国で2番目に小さい狛江市らしく、派手ではないが温もりのある光が、市民の心にやすらぎを提供している。

枝ぶりの美しさが際立つイルミネーション


【写真を見る】かわいらしいハート型のイルミネーションも登場!


なかでも注目なのは、市役所市民広場のケヤキの木に施されたイルミネーション。高さ15m以上、幹周り2.5mを誇る大きなケヤキの木に、レモンゴールドのLED電球約1万球を枝に沿わせるようにして装飾している。このケヤキの木は、1980年(昭和55年)の新庁舎落成時に植えられたもの。以後35年間狛江市民を見守り続け、立派に成長した見事な枝ぶりを、単色の光が引き立てる。

装飾を担当した企業は、表参道のケヤキ並木も手がける、いわばケヤキ装飾のオーソリティ。担当者によると、単色の方がシンプルな美しさで、飽きが来ないそうだ。さらに、ケヤキの木の前には、ハート型の植木を縁取ったイルミネーションを設置。リボンのかかったプレゼントをイメージしたかわいらしいデザインとなっており、記念撮影スポットとしてもおすすめだ。

同市では初となる、駅前のイルミネーションも見逃せない。北口噴水広場では、プランターツリーに青とレモンイエローのLED電球、約2000球を飾り付けた。この噴水広場は、駅前ライブのステージとしても活用されており、「音楽の街 狛江」を推進する同市において、エコルマホールと共に音楽拠点の1つとして親しまれている。また、来春行われる「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」の一会場にもなる予定だという。

北口噴水広場のほど近くにある緑の三角広場では、フェンスと花壇に合計約9000個のLED電球をデコレーション。太陽光パネルで発電することにより、環境に配慮したエコなイルミネーションとなっている。季節の花々とカラフルな光が織り成す、ロマンチックな空間にぜひ足を運んでほしい。

北口噴水広場で美しい光を放つプランターツリー


市制施行45周年で盛り上がる狛江市


市制施行45周年を迎えた2015年、狛江市は数多くの記念事業を行ってきた。今年8月、5年ぶりに実施された狛江市民花火大会には約11万人が来場。10月には「こまえスペシャルイベント第1弾」と題したステージを開催し、人気子役の鈴木福と鈴木夢がゲストに登場。大いに盛り上がりを見せた。

また、恒例行事である11月の「狛江市民まつり」には、狛江市観光大使を務める、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜も駆けつけた。豪華なサプライズゲストの登場に、会場にいた市民からは驚きの声が上がったという。

今後の展開としては、2016年1月10日(日)、「狛江多摩川ロードレース」「どんど焼」「狛江市消防団出初式」を同一会場で行う「こまえ初春まつり」が開催される。さらに、市制施行45周年事業をきっかけに誕生した「こまえ桜まつり」は、今後も継続していく方針だ。来春も満開の桜の下、根川さくら通りにキッチンカーや市内団体、友好都市による出店が立ち並ぶ。

高橋都彦市長は、「今回のイルミネーションや、市制施行45周年の記念事業として行った催しを可能な限り継続することなどで、狛江の街を元気にしていきたい」とコメントしている。希望の光をまとい、天に向かって枝を伸ばしていくケヤキの木に、今後の狛江市の姿が重なり合う。【東京ウォーカー】

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