JR西日本では2017年春から、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」(以後瑞風)の運行開始を予定している。「美しい日本をホテルが走る~上質さの中に懐かしさを~」をコンセプトに、現在運行開始に向けた準備が着々と進められているが、12月17日には新たな食の匠、制服デザイナー、社内クルーの募集について発表が行われた。
社内調理でフレンチのディナーを提供していた「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぎ、瑞風では食の権威として知られる門上武司氏プロデュースで「食の匠」監修の食事を出すことにしている。すでに日本料理の「菊乃井」3代目の村田吉弘氏と西洋料理のレストラン「HAJIME」のシェフ、米田肇氏が匠として発表されているが、今回は新たに山陽、山陰地方で活躍する「沿線の料理人」とパティシエが発表された。
「沿線の料理人」として瑞風に携わることになったのは広島の「ル・ジャルダン グルマン」オーナーシェフの小山賢一氏、広島の「あなごめし うえの」の4代目主人、上野純一氏、島根県松江市の「ル・レストラン ハラ・オ ナチュレール」オーナーシェフ、原博和氏、島根県益田市の「レストラン ボンヌママン ノブ」オーナーシェフの上田幸治氏の4人。さらに、兵庫県三田市でパティシエエス コヤマを経営するパティシエの小山進氏がパティシエとして加わった。
強力な布陣で提供される瑞風のメニューが今から楽しみだ。
また、制服デザインは「yoshie inaba」ブランドなどで知られるデザイナーの稲葉賀惠氏が監修する。瑞風のイメージカラーであるグリーンに黒の糸を入れて織り込んだオリジナルの生地を使った制服デザインイメージも発表された。
なお、12月17日から接客クルー、キッチンクルーといった車内クルー(1期生)も各10名程度募集する。詳細はJR西日本の特設HP(http://twilightexpress-mizukaze.jp/)で。
【取材・文=ライター鳴川和代】