洗練されているのに気取りがない、文化とアートの香りがただよう千駄木駅周辺。不忍通り沿いにはセンスのいいカフェやモダンな食器屋など、心惹かれる店がたくさんある一方で、一本路地に入ると下町風情がそのまま残り、気の赴くままに散歩が楽しめる。
books&cafe BOUSINGOT(ブーザンゴ)
オーナーの本好きが高じて集めた古本が並ぶカフェ。仕事や学校の帰りに立ち寄り、本を片手にくつろぐ客でにぎわっている。フランス文学やアート、音楽関係の書籍など約2000冊がそろい、もちろん購入も可能だ。
「顔なじみのお客様が多いですね。みなさん、自由気ままにのんびりしていきますよ」(店主の羽毛田顕吾さん)。
角ぱん専門店カフェ&マルシェルブ
ふすまや黒糖など天然素材で作った角パンは、ここだけのオリジナルパン。モッチリとして和洋どの食材にも抜群にマッチする。店の奥にはブティックがあり、洋服を見る奥さんとコーヒーを飲みながら、マスターたちと和む旦那さんの姿も多い。
「若い方からご年配の方までさまざまな方が訪れてくれ、とても楽しいです!」(店長の堀原百合江さん)。
ノスタルジックな雰囲気で人気の“谷根千”エリアには、個人商店が多く、古きよき“昭和時代”を彷彿とさせるような景色が広がっている。そのひとつの千駄木駅はしゃれた店が続々とオープンし、新旧がミックスされた街並みだ。ひとたび歩けば新しい発見があり、その魅力のトリコとなる人も数多い。【東京ウォーカー】